do not care 43 ページ46
「私、先生をいつも困らせてるからっ……それで、謝ろうと………」
「む、昔からこうなんです。余計なことばっかりして空気読めなくて、それで怒らせるようなことばっかり言っちゃって………本当にごめんなさい」
彼女は震えそうになっている声なのに、その顔を見ると涙をこらえてるようにも見えた。
あぁ、この子は泣くのを我慢してるんだ。
私の解釈違いかもしれないがこの子は、私を傷つけたから自分には泣く資格は無いと思ってる
………優しい子なんだな。
『ユウさん』
ふるふると震えた目が私の目と合う
『素直に謝ってくれてありがとう。でも、先生もごめんなさいしないといけないところもあるわ。
あの時貴女、私を守ろうとしてくれていたのね』
あの時の事を思い出してみると解釈が一致した。何故あの子が私の目の前に飛び出したのか。
私を魔法から守ろうとしてくれていたのだ
『ありがとう。それは勇気ある事で誰にもできることじゃないわ』
「ううん、でも私……魔法持ってないから」
『それは違うわ。魔法を持っていても、人を守ろうとすることはすごく難しいことなの。
それなのに、貴女はなんのためらいもなく私を守ろうとしてくれたでしょう？本当にありがとう。貴女は勇気ある子ね。』
そうだ。この子はとっても勇気がある子だ。
魔法で傷つけようとした生徒とは違う。この子は、魔法がなくても人を守ろうとしたのだ。それは、人生の賞賛に値すると言っても過言ではないだろう。
『だから私も、怒鳴ってごめんなさい。』
お互いにペコッと頭を下げた。
「う、っ、ふ、ぐっ…A先生〜〜〜〜〜！！」
胸目掛けて監督生さんの頭がDIVEした。痛いとても痛い。しかもグリグリと頭を擦り付けられてる。
涙の洪水がポツポツと流れてきてちょっと冷たい。抑えていたものが止められなくて、監督生さんはワンワンと泣いていた。
「レカルド先生？」
周りにいた生徒が呼んだのかクルーウェルさんが不思議そうに名前を呼んだ。
ふと周りを見ると結構人が集まってる。でも監督生さんは離れそうにない。
「これは………？」
『あはは……えっと……監督生さん、大丈夫？そろそろ離れてほしいなーなんて………』
「うわぁぁぁぁぁ！！監督生さんなんて呼ばないでください！！ユウって呼んで！！！」
「………特別室開いてますよ」
クルーウェルさんありがとう(泣)
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如月楓(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! 更新頑張ってください! 応援してます❗ (2023年4月6日 0時) (
レス) @page50 id: ad808662e3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。本当に綺麗なお話です。キャラクターに人間らしさというものが綺麗に表現されていて、とても心が惹き付けられました。これからのご活動も心より応援しております。いつかネムさんが明るい気持ちで帰ってきてくださることを心から願っております。 (2023年2月7日 1時) (レス) @page50 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
雷雨 - お姉様…？ネムさんの作品ほぼ見させていただいたのですが、とても面白いです！続きは出ないのでしょうか…？ (2022年5月15日 20時) (レス) @page50 id: afa040ec2a (このIDを非表示/違反報告)
もんみ(プロフ) - 面白いです！続編は出ないんてしょうか？ (2021年8月24日 20時) (レス) id: 8a61fa6983 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅぺっと狐(プロフ) - 一気読みしちゃいました！とても面白かったです！「終わり」となっていますが、この物語の続編はでませんか…？ (2021年7月28日 21時) (レス) id: c8c58a6bc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネム | 作成日時：2021年1月16日 18時
