【ツイステ】仲の悪い夫婦

do not care 16 ページ18

カタカタっとタイピングの音が聞こえる。その後にはペンを走らせている音も。もうすぐ試験だし、そろそろテストを作る教師も多いだろう。今日は特に

かく言う私は、筆記試験はない科目だが、ほかの先生方に目を通してもらう資料を作っていたはずなのだが………





『フロイド君。君いつまでそこにいるつもりなの？』






「ラブカ先生の作業が終わるまで〜」







何故か双子のやばい方に目をつけられ、じーっと作業を終わるのを待たれている。正直言うと全然集中できない。というか、早くどっか行ってほしいと心の中が少しソワソワした






『君、部活は？確かバスケ部だったんじゃ？』





パソコンに目と手を走らせながら、彼に質問を投げかけたらだるそうに「今日は気分じゃない、めんどくさい」と言った






「だいたいさー行かなきゃダメ？先生も俺にそーやって命令すんの？」





少し声色が変わった。イラついているようなピリピリした、そんな雰囲気に変わった







『誰もそんな事言ってないでしょう。行きたくなかったら行かなくていいし、やりたくなかったらやらなくていいじゃない。君が部活をサボろうと私には関係ないもの』






そう、本当に関係ない。教師なら「ちゃんと部活に行け」と言うのが正解なんだと思うが、それは本人が決めることだ




例を挙げて言えば、綺麗になりたくて毎日手入れをしているとする。でも人間、毎日なんて続かない。今日はだるい、めんどくさい、したくないなーなんて思う日もあるだろう。それでサボれば綺麗になるには1歩遠のく可能性だってある。でも、それを選ぶのは自分だし、他人なんかじゃない




「こうすればいい」「こうしたらこうなる！」



「これはお前のために言ってる」だとか。


こんなもの全て他人の言うことだ。だから、どうしようかなんて結局自分次第。


と、パソコンから目を離さずに彼に言った。








「ラブカ先生ってさー………変なの……」







『あ？君に言われたくないんだけど………あっ』






彼の後ろの人間を見て、この後起きる展開が何となくわかった。






「フロイド・リーチ……俺の席で何をやっている」







「げ〜イシダイ先生じゃん…………邪魔しないでよね〜オレ今、ラブカ先生とおしゃべり中だから』






「ここは職員室だ。生徒が私情で入るな、駄犬が」






「うざ〜………ﾁｯ」






おいおい私の近くで何してくれてんだ。喧嘩するなら他所でやれ







『あの〜』

do not care 17→←do not care 15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す