幸せは ページ46
帝統side
俺はこの数日間、多幸的で、これまで感じたことない幸せに満ちていた。
でもこの幸せはいつまでも続かないことなんか分かっていた。
それでも、有り得ないと思うほどに、俺はAに幸せで、楽しく、嬉しいような、そんな笑顔でいて欲しかった。
まだ届かないのか?
それだけでは俺の、Aへの気持ちも思いも何一つ届かないのだろうか。
俺は……Aにだって話していないことが有り得ない程ある。
A……愛してるよ。
だけれど、何もかも全てを包み隠さず話せるかと言われるとそうではないと思うんだ。
俺たちのような……人間の男女の関係って一体何なんだろうか、そんなに言葉に出来ないほど儚いものなの?
俺はただ、Aと一緒に、2人で、Aの傍に居たかった、それだけだった。
そんな程度かと馬鹿にされたって、こんな駄目な俺にとって、Aが唯一そう思える人で、それ以上でもないんだ。
愛してる?
そうかもしれない。
いや、そうなんだ。
そうでもなれけば、俺のこの目から出るこの水はなんだ?
目の前が霞む。
賭け事では俺の気持ちは満ちない。
愛してる?
そんな言葉聞いてみたいよ。
聞いてみたなら、どんな反応する?
なぁ……。
渋谷駅に着いたAは俺の事なんか気にしないかのように背を向けてどこかへ行ってしまう。
……恥ずかしい話なんだけどよ、
俺はAが居ない人生なんか、生きた気がしないよ。
ただ、俺はAが俺の傍に居ることができたら。
そう思って仕方ないんだよ。
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海老天ぷら - おと姫と愉快なサカナたちさん» ありがとうございます!嬉しいですっ!不定期更新ですが、がんばります! (2021年12月10日 19時) (レス) @page35 id: 8ac8a7e5a1 (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - すごく引き込まれます…更新頑張ってください!! (2021年11月9日 7時) (レス) @page34 id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海老天ぷら | 作成日時:2021年1月28日 10時