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戦う ページ8

銃組み立ててる暇ねぇな。

だから…こいつに頼る…。

手のひらで輝く蝶と炎を眺める。

頼むぜ。

「A、言っとくけど、俺はパワータイプじゃないし、戦闘なんかほとんど未経験だ。…分かってるよな。」

「もちろん。援護するわ。」

背中は安心ってとこか。

そんなこと話してる間に、ヒユリは姿を消していた。

「おいヒユリ、姿現せ!」

「いいよ〜ほぉら!」

シャキンッ

「っ!?」

刃物の音…!

髪かよ…!

くしゃくしゃかきまわして切られた髪を捨てる。

「殺す気か…!!」

「殺す気だよ…。」

殺したいくらいここは通したくないってことか。

そして、すっ、と俺の目の前に現れた。

今度は露骨に武器を構えて。

「蝶の炎はあんまりもたないの分かってるだろ?さっさとケリつけようぜ。」

さてまず…環境変化か…?

俺の普段の標的は環境変化に弱い。

だから、罠にドライアイスとか仕込んでおくんだ。

この場合は、炎で…!!

草に着火させると、一気に引火し始めた。

「うわっ、まだ燃やすの?シュミ悪いなぁ〜…。」

「人の命狙う方がよっぽど趣味悪いだろうよ!」

地面を蹴って、急接近する。

昔父さんから習った、銃がないときの狩猟方法…!

まさかこんな形で役立つとはな…!!

まぁ相手は武器持ち、注意するのは変わらないぜ!

「いやぁっ!」

高めの掛け声と共に、槍が降り下ろされる。

回避…!!

「ガキのくせに重そうな武器使ってんな…武器は体にあったやつ使った方がいいぜ。」

フィールドがいよいよ熱くなってきたな…。

襟を引っ張って、空気の通りをよくする。

ヒユリはやっぱり植物系だな。

熱さには弱いようだ。

いくか!

「おらよ!」

ヒユリの細い手首をぐっ、と掴むと、すぐに武器を落としてくれた。

「あっ!」

それをすかさず奪い、ヒユリの首寸前で止めた。

「っ…!!!」

「勝負あったな。A、消火頼む。」

「了解。」

水を発生させる術式が聞こえて、すぐに雨が降ってきた。

あー、涼しいな…。

「か、返して…もういいでしょ?」

「あ?大人しく負けを認めるってことか?」

「ベツにソレでいいよ。」

教わる→←燃やす



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作者名:円香 | 作成日時:2018年8月7日 16時

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