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そこに、扉を叩く音が響く。

君澤『…ゲームオーバーですね』

君澤が悲しそうに微笑んだ。
扉が開きたくさんの署名用紙を抱えた長井先生や先生方、そして2年3組の生徒たちが入ってきた。

先生達や生徒たちは、校長室にいた君澤の姿に驚く。

長井「君澤さん!?…なぜここに?」

君澤は、長井達に軽く頭を下げる。

君澤『すみません…何も連絡しないで…』

明智「A…」

明智の声に気づきゆっくり近づく。
そして、2年3組の生徒たちを見回してこう言う。

君澤『ごめんね…署名活動に参加出来なくて…皆頑張ってるの…見てたんだ…本当にごめんね』

君澤の謝罪に2年3組の生徒たちは笑いながらこう言い返した。

東条「謝んなよ…こうして、来てくれたんだから」

東条の言葉に顔上げ笑顔になる。

君澤『ありがとう』

そして、長井は署名用紙を矢野が座る席の前の机に置いた。

長井「先生…私達は校長と原田先生の復帰に世間から賛成を頂いてきました!」

矢野は、メガネをかけて署名用紙の1枚をとる。

矢野「…ブルース・リーとか、ジミ・ヘンドリックス、クレオパトラとかいますけれども…死 んでますよね?」

田中「あ…」

長井「彼らも賛同してくれたんです!」

長井は言い切る。

矢野「そんな…」

長井「してくれたんです!」

長井の圧に押される矢野。

長井「おふたりには…復帰のお願いをしてもいいですよね?…いいですよね!?」

机に両手を付き食い気味で矢野に詰め寄る。

矢野「…はい」

矢野も渋々頷いた。

長井「それから…あの動画をネットに上げたのも矢野だったんですね」

矢野は、驚きの表情をするも首を傾げて誤魔化そうとする。

「動画に映ってましたよ…?ほら!!」

見せられたケータイの画面には、確かに反射で写りこんだ自分の顔が…。

矢野は、小さく息をつき俯いた。

「矢野先生は…なぜ原田先生を陥れたかったんですか?」

矢野「…」

矢野は黙り込む。

明智「自分が校長になりたかったわけ?」

明智が問う。

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虹叶(プロフ) - 番外編にパスワードがかかっているのですが、パスワードを教えていただくことは出来ますか? (2023年4月5日 14時) (レス) id: d1e8cad7d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - パスワード教えてください (2022年7月18日 1時) (レス) @page47 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - 私も横アリ落選ドリボ当たりました!いつも面白くて大好きです! (2019年7月29日 12時) (レス) id: 9e30be30e9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - なーさん» コメントありがとうございます!作者は切ない系好きでして…無意識にもって行ってしまうんです笑 ぜひぜひ!!フォローどーぞっ! (2019年7月3日 12時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - ずっと楽しく読ませていただいてました!切ないのもぱみさんの文章も大好きです!twitterの方、フォローさせてもらってもよろしいでしょうか…?(><) (2019年7月3日 11時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱみ | 作成日時:2019年6月15日 23時

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