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昼休み後半の教室では、若林の机を囲むようにして生徒たちの笑い声が響いていた。
若林の手の甲には『さすって』という文字が書かれている。
「おい、誰だよ!書いたやつ笑」
「ちょっと辞めなよ!笑」
東条は周りの生徒と共に笑っていて、明智も机に腕と頭を乗せながら若林を見ていたがやがて、つまんなそうに前に視線を移した。
若林は、周りの笑い声に耐えながら…必死に手の甲に書かれた『さすって』という文字を消そうとしていた。
君澤もじっと若林を見つめていたが、ふと視線を逸らした。
その日の放課後、若林が1人で帰り道を歩いていた。
すると、後ろから小走りで近づいてきた東条達に声をかけられた。
東条「なぁなぁなぁ…」
若林「なに…?」
いきなり肩に手を回され戸惑う若林に東条は
東条「お前とやりたい事があんだけど…」
若林「…若林…((ボソッ」
若林が小さく自分の名前を呟いた。
東条「え?なに?笑 ちょっとマスクでこもってて聞こえないわ笑」
若林「…ううん、なに?って聞いた」
東条「原田の事なんだけどさ…お前…原田の事どー思ってる??」
若林「…」
そう聞かれた若林は視線を逸らす。
それを見かねた東条
東条「ちょっとお話しよーぜ、来いよつ」
強引に若林を店へと連れ込んだ。
その後ろから着いてくる明智と君澤。
君澤『…これが面白いこと?』
明智「…まぁまぁ」
少し笑いながら誤魔化し、明智と君澤も東条達に続いて店へ行った。
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ぱみ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!リクエストもお待ちしております! (2019年6月3日 0時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 番外編、とってもおもしろかったです! (2019年5月19日 23時) (レス) id: 01167813ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - 匿名さんさん» ご指摘ありがとうございます。修正致しました。 (2019年5月9日 22時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん - 9のところレズビアンですよ 勝手に口出ししてすみません (2019年5月7日 9時) (レス) id: a77687e7d9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - summer1374さん» ご愛読ありがとうございます!よかっです笑笑 また、リクエストがありましたら…よろしくお願いします! (2019年5月6日 17時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱみ | 作成日時:2019年4月20日 23時