【MHA】RE:SET【男主】 (ページ10)

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10回目ページ10

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その日の放課後、A組前に多くの生徒がたむろしていた

「出れねーじゃん！何しに来たんだよ」

「敵情視察だろザコ」

「敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな、体育祭(たたかい)の前に見ときてえんだろ」

峰田くんがあいつ信じられんと言いたげな顔で緑谷くんへ訴えかけている

「意味ねェからどけモブ共」

爆豪くん最高に口が悪いな

「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ！！」

さすが委員長飯田くん、ど正論だ

「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい？」

普通科の生徒らしい将来が爆豪くんの前に立ち、宣戦布告を仕掛けに来たと大胆不敵な台詞をはいた

体育祭を前に戦いが始まりそうな空気の中、B組の生徒が話に入り込んできた

「敵と戦ったっつうから話聞こうと思ったらんだがよぅ！！エラく調子づいちゃってんなオイ！！！」

ガラが良いとは言えないと少年の雰囲気に、また不敵な人増えたと煽り合いが始まると思われたが…

「………」

え、爆豪くん無反応？

グイッと人の群れを掻き分けて進もうとするのをB組の男子が止める

「待てコラどうしてくれんだ、オメーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねぇか！！」

「関係ねえよ……」

「上に上がりゃ、関係ねえ」

シンプルで男らしいと切島くんは何やら噛み締めており、それに賛同する常闇くん

敵を増やしたと上鳴くんが指摘するが聞く耳持たない

参加種目の決定、それに伴う個々人の準備

2週間はあっという間に過ぎ

雄英体育祭本場当日がやって来た

「群がれマスメディア！今年もおまえらが大好きな高校生たちの青春暴れ馬…雄英体育祭が始まディエビバテアァユウレディ！！？？」

入場検査を終えたマスコミ各所は今年の目玉は1年生だと語る

その頃1ーA控室

「え、楪くん体育祭出ないの？！」

「うん」

皆が体操服に身を包んでいるなか、1人だけ制服姿の楪に部屋中の視線が集まる

「怪我、そんなにひでぇの？」

上鳴くんは心配気な面持ちで楪に声をかけた

「応援はする、から…頑張って」

じゃあ、と楪は足早に控室を出て行った

「…そういえば、楪の〝個性〟知ってる奴いる？」

「ボール投げの時浮かせてたあれ、〝個性〟だとは言ってたぜ」

扉の閉まった音が響く控室で、上鳴の問いに切島が答えた

「敵襲撃とか乗り越えてさ、結構仲良くなったつもりだんだけどなー」

芦戸のその言葉に、同じ気持ちだとクラスの空気は流れた

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