1話、 ページ2
その日、授業を終えたAは商店街を歩いていた。
特に用事がある訳でもなくふらふらと。
……実は目的があったのだが、それは今は秘密にしておこう。
｢んー…今日はいないのかな｣
｢そこのマブイお姉ちゃん、俺たちと遊ばね？｣
突然肩を掴まれ声を掛けられたので少し動揺したが、急いでいるので、と足早にその場を去ろうとした。
が、声を掛けてきたツッパリ、と呼ばれるであろう男達はニヤニヤとしたままAの肩を掴んで離さない。
｢(こんな昼間からそこそこ人の多いところで……コイツら初心者だ、大したことないな)｣
｢おいおい怖くて声も出ねぇのかー？ﾋｬﾊﾊ、大丈夫だって大人しくしてたら痛い事とかしないからよォ｣
声も出さずじっとしているAを、怖がっていると勘違いした男の一人は相変わらずニヤついた表情でAの肩に腕を回した。
瞬間、
｢急いでいるって、言いましたよね？｣
自分よりも二回りほど大きい男の腕を捻りあげ、冷静に言葉を吐く。
｢ッのアマ！！なにすん
｢きゃぁぁぁあああ！！！！！誰か助けてくださいぃぃぃぃぃぃ！！！！！｣
男達の声を遮る程の大きな声でそう叫びながら駆け出す。追いかけてくるツッパリ達をどうにか躱し、人の多い方へ多い方へと足を進める。
ちら、と後ろを振り返ればそこには怒りの表情を浮かべるツッパリ達がいた。
｢……諦め悪いなぁもう！！！｣
どうするか、と思考を巡らせていると目の前に金髪パーマとツンツン黒髪のツッパリ二人が現れた。
｢ちょ、どいて下さい！！！｣
やばいぶつかる！面倒事が増える！と思ったその時、ツンツン黒髪の方に優しく抱きとめるようにして止められた。
疑問と驚きで顔を上げるとツンツン黒髪はAの方は見ずに腕を離し、自身の背中に匿うように前に立った。
｢おいお前ら、他校の女子追いかけ回して何してんだ｣
｢伊藤はこーゆうことに煩いから。大人しくしといた方が身のためだぜ｣
｢い、伊藤と三橋！！！！｣
二人が声をかけると途端に震え出したツッパリ達は、ツンツン黒髪の｢さっさと失せろ！！｣の声を合図に情けない悲鳴をあげながら去っていった。
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黒にゃん - 幼馴染み・・・いいですね（ ＾ω＾）！ (2018年12月1日 15時) (
レス) id: 624e52af4e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 卵さん» 更新を楽しみにして下さっててとっても嬉しいです！自分のペースで頑張っていこうと思います、ありがとうございます！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！今後の展開は...どうなることやら笑 更新頑張っていきます！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
卵 - この小説が好きでずっと読んでます！次の展開がどうなるのか楽しみにいつも更新されるのを待っています！更新つかれない程度に頑張って下さい！ (2018年11月29日 12時) (レス) id: db533c903d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最初から読ませていただいてます！今井さんと谷川が好きなので、読んでいてとても楽しいし嬉しいです笑今後の展開も気になります！更新頑張ってくださいね！ (2018年11月28日 23時) (レス) id: a54f0b350e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち子 | 作成日時：2018年11月17日 12時
