2話、 ページ3
Aが慌てて二人にお礼を言うと、
｢お嬢さん、お怪我は……？｣
さっきまでの少し気の抜けた表情から一転、キリッとした顔でAに訊ねる金髪。
｢あ、全然怪我とかはしてないので！お二人とも本当にありがとうございました！｣
｢なら良かった。うちの生徒が悪かったな……三橋、多分一年だよなアイツら｣
｢あ？多分そうじゃねーの？二年以上にビビってたしな｣
会話の内容から察するに金髪の方が三橋、黒髪の方が伊藤と言うらしい。
三橋と伊藤……？
｢ん？………すみません、伊藤さんと三橋さんでしたっけ？｣
｢そうです、三橋です。私が、三橋です。軟葉高校二年……そう……三橋です｣
｢いやしつけーわ。｣
くるくると回り、所々ビシッと決めて台詞を言う三橋さん。それに突っ込む伊藤さん。
｢軟葉高校……やっぱり。あの、転校初日から10人を相手に勝ったって｣
｢え？そんな事よく知ってるね｣
｢あはは……青蘭女子に居ればツッパリ情報もそれなりに入ってくるものなんです｣
Aは二人に改めて向き合い、頭を下げた。
｢本当に助けて頂いてありがとうございました。私、青蘭女子二年の佐藤Aといいます。今度またお礼をさせて下さい！｣
｢お礼だなんてそんな、気にしないでよ｣
｢そうですよ、まぁどうしてもと言うのなら僕と喫茶店にでも
｢A！！！！｣
遠くからでも聞こえるバカでかい声はあまりにも聞き慣れた声だった。
｢………勝俊｣
谷川君と共に走って来た勝俊は、三橋さんと伊藤さんに向かって｢テメェら何の用だ！！！｣と吠えた。
｢いやその台詞そっくりそのまま返すっつーの。今俺達はこのかわい子ちゃんと楽しくお喋りしてたんですぅ｣
｢何言ってんだ！！Aがお前らと知り合いな訳が無い！！！｣
｢ちょ、勝俊！三橋さんと伊藤さんは私を助けてくれたの！｣
慌てて勝俊の前に出れば
きょとん、とした顔でこちらを見る大男。そんな顔したって可愛くないんだからな！！……いややっぱりちょっとだけ可愛い。
｢え、てか……Aちゃん今井と知り合い？しかも勝俊って……もしかして｣
｢幼馴染！勝俊とは幼馴染なんです。…お二人も勝俊と知り合いだったんですね｣
伊藤さんの言葉を遮りそう言うと、伊藤さんは納得し、三橋さんは目を見開き顎が外れそうな程に大きく口を開けていた。
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黒にゃん - 幼馴染み・・・いいですね（ ＾ω＾）！ (2018年12月1日 15時) (
レス) id: 624e52af4e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 卵さん» 更新を楽しみにして下さっててとっても嬉しいです！自分のペースで頑張っていこうと思います、ありがとうございます！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！今後の展開は...どうなることやら笑 更新頑張っていきます！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
卵 - この小説が好きでずっと読んでます！次の展開がどうなるのか楽しみにいつも更新されるのを待っています！更新つかれない程度に頑張って下さい！ (2018年11月29日 12時) (レス) id: db533c903d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最初から読ませていただいてます！今井さんと谷川が好きなので、読んでいてとても楽しいし嬉しいです笑今後の展開も気になります！更新頑張ってくださいね！ (2018年11月28日 23時) (レス) id: a54f0b350e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち子 | 作成日時：2018年11月17日 12時
