彼氏欲しいとは言ったけどさあ【夏油傑】【呪術廻戦】

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「しょうこぉ〜またダメだったぁぁ。」



「はいはい、今回結構早かったね、タバコ吸う？」



「吸いませんん！！！！」








これで何度目かの失恋を硝子に慰めてもらう。
いや失恋というほどのものだったのかは、
一先ずおいといて。









「はいまず年齢、職業は？」


「23歳、そこらへんの大学生」



「振られた理由」



「君とは友達のままがいい。」






「前と同じタイプね、はぁどうしてあんたはいつも上手くいかないんだろうな〜。」





そう言った硝子はタバコをふかしながら足を組みなおした。それだけでも絵になる彼女も、彼氏はいない。
でもお付き合いした事はあるらしい。








「ねえなんで？硝子、私頑張ってるよ。
自分磨きめっちゃ頑張ってるよ？ちゃんと告白したよ、なんで？」






「顔は可愛いんだけどなぁー。」










対する私は今までお付き合いはおろか、
異性と手を繋いだことすらない。
17歳にもなってさすがに彼氏ができないのはまずいと焦り、最近色んな男の人と関わりを持つようになったがどれもまあ面白いくらいに上手くいかない。







彼氏が欲しいと思っているうちはできない、
という事なんだろうか。そんなジンクスをどこかで見たことがある。








「......出会い系アプリいれてみれば？」





「ずっ.....さいしゅうしゅだん、」






「嫌なのか。」







いい人を見つけられるようにと自分磨きも頑張った。
だから容姿は結構褒めて貰えるようになったし、異性の第一印象もいい。なのに、......なぜだ。






別に出会い系アプリを否定する訳じゃないけど、
自然に出会って恋するのが1番いいんだと私は思う。
ぼーっとしながら 「理想が高いのかなぁ。」なんて
呟くと、硝子は思い出したように私に言った。









「そいえば夏油がさっき呼んでた。任務の事じゃないかな。また後で聞くから行ってきな、」







「はぁい。」








振られたてほやほやの私は重たい足取りで
同期の夏油くんの部屋に向かった。













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