2p「満月」 ページ3
「ふふっ、若葉ちゃん真っ赤ですね」
「逆にお前はなんでそんなに余裕なんだ…」
「なんででしょうか…若葉ちゃんを見てると癒されるからかもですね」
「なんだそれは…私も…その…ひなたを見てると癒されるぞ…」
嬉しいこといってくれますね。
さすが天然って奴です。
「やっぱり若葉ちゃんはかわいいです」
「なんなんだよ…」
照れ隠し(だと思う)に若葉ちゃんが私の胸に顔を埋めました。
「暖かいな…」
「くすぐったいですよ」
「駄目だったか？」
「駄目ではないですよ？ただ…こっちからも」
お返しを。
ってわけでぎゅーと抱き締めてあげます。
「うぅ…」
「ふふっ、凄い真っ赤です、耳まで」
「むぅ…」
ちょっとほっぺをふくらませた若葉ちゃん。
なんだか小動物みたいですごくかわいいです。
すると若葉ちゃんは
「ぎゅー」
って感じで、抱き返してもらえました。
「お、積極的ですねー」
「…やはりひなたを抱き締めると落ち着くな…」
「私も若葉ちゃんを抱き締めると落ち着きます」
若葉ちゃんの目が少し眠そうです。
そんなに落ち着くんでしょうか。
自分では試せないのが厄介なところです。
「ちょっと…うとうとしてしまった…すまない…」
「いいんですよーもともと寝るつもりでやったんですから」
「いやでも…自分から誘っておいて先に寝るのは…」
「ほんとに生真面目ですねー気にしなくていいんですよー？」
「わ…わかった…」
そう言うよ若葉ちゃんは目を閉じました。
そして数秒で寝息をたてはじめました。
「すぅ…すぅ…」
「かわいいですねぇ…」
寝顔は穏やかなもので、すごく安心しているようです。
「んぅ…」
「大好きですよ、若葉ちゃん」
なにげなーく言ってしまいました。
忘れてたけど録音してるんですよね。
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作者名：白銀日向 | 作成日時：2018年2月25日 9時
