どうやら、ロッカーの先には海があるらしい2

誘拐事件 ページ8

雑渡「やっぱり忍術学園も動いたんだね…報告ありがとう。あ、ついでにこの子に自己紹介してよ」

そう言うと雑渡さんは、6人に自己紹介するように言った。

??「小頭をしている山本陣内だ」

貴方「よろしくお願いします(何か…苦労してそう…)」

?2「高坂陣内左衛門」

貴方「よろしくお願いします(目つき鋭い…舳兄さんみたい…)」

?3「諸泉尊奈門だ」

貴方「よろしくお願いします(童顔…年近そう…)」

?4「黒鷲隊の五条弾」

貴方「よろしくお願いします(本名？マジで冗談みたいな名前…)」

?5「椎良勘介！よろしくな！」

貴方「よろしくお願いします(七松くんみたいな人…てか人形持ってる…)」

?6「反屋壮太」

貴方「よろしくお願いします(普通の人っぽい…名前もまとも…)」

雑渡「じゃあ君も自己紹介してくれる？」

雑渡さんの問いかけに頷くと、雑渡さんから離れ、6人の前に座ると自己紹介を始めた。

貴方「倉本Aです。兵庫水軍に身を置かせていただいてます」

私は自己紹介が終わると頭を下げた。
そして、頭を上げると目の前に椎良さんがいた。
私は｢どうかしましたか？｣と訊ねた。

椎良「綺麗なのに、顔を半分隠してたら勿体ないぞ？」

椎良さんはそう言うと、私の右目にかかる前髪を上げようとした。
そして私は、椎良さんの手を払った。

椎良「え？」

椎良さんは驚いた顔をしていた。

貴方「申し訳ございません。私は態とこのような髪型にしているんです」

すると次は、雑渡さんが目の前に来た。

雑渡「へ〜…右目どうかしたの？」

｢怪我？｣そう訊ねられ、私は首を吊った横に振った。

貴方「怪我じゃないです。何て言えばいいんでしょうか…目の色が変わってるんです。だか…」

私が言い終わるよりも先に、雑渡さんの手が私の前髪に伸びていた。
そして、私の右目は雑渡さんを始め、椎良さん達にも晒された。

貴方「…」

見られてしまったのは仕方ない、と腹をくくった。
雑渡さん達は目を見開いて固まっていた。

貴方「(化け物と言われて追い出す？それとも殺す？)」

私は雑渡さん達の様子を見ていた。すると、椎良さんが私の肩を掴んだ。

椎良「その目…めっちゃ綺麗じゃん！」

貴方「え…」

椎良さんがそう言うと、五条さん,反屋さんも私の近くに来た。

五条「赤い宝石みたいだ」

反屋「綺麗に澄んだ赤色だ」

諸泉さん達も｢綺麗だ｣と言ってくれた。
雑渡さんも｢隠すのは勿体無い｣と言った。
私は、その言葉を聞いて硬直した。

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