まつげちゃんの好きな人 (ページ10)

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きゅーページ10

Gero side

G「なんでクラブのダンサーになったん？」

『引きこもりになって大学も退学しちゃったんです。私踊る事意外何も取り柄なくて、昔ダンス習っていた先生がこの仕事を紹介してくれたんです。私の事情を知っていたので。化粧も濃くするから帰る時は落として帰ればきっとバレないよって言われて、帰りも送迎が家まで送ってくれるんです。今日は送迎いらないって言って来たんですけどね！』

G「そうなんやぁ、楽しい？」

『楽しいですよ！何も考えなくて済むし、お客さんもあんまりダンサーの事気にしてないから好きに踊れるんです！衣装はちょっと恥ずかしいんですけどね、、』

G「俺見惚れてもーたもん！」

『でも、やっぱり踊ってみた投稿していた頃の楽しさには勝てませんけどね！』

へへっと笑う君の笑顔は少し悲しそうに見えた

G「もう一回やったらええやん。」

俺は本心をそのまま言ってしまった
でも活動していたから辛い目にあったのに
無責任な事を言ってしまった

『え？』

G「あ、ごめん。簡単に言って無責任やんな。なんかまつげちゃんの踊ってみたまた観たいなぁって思ってもうて」

『私のダンスまだ観たい人いるのかなぁ』

Gero「おるよ。いっぱい。未だにまつげちゃん何してるかなーって歌い手の奴らも言ってるで？」

『えぇ〜、ほんとですか？』

彼女の声が涙まじりになった、

またへへ〜と照れ隠しのように笑う

G「も〜、泣くなってー！」

『だってー、活動してる人達が羨ましかったんですもん！』

そらそうやよな

最近ボカロの人気がまた上がってきた
同時に歌い手や踊り手も注目される
彼女が活動していない間にも新しい踊り手が人気になったりしている
彼女の気持ちが痛い程分かった

G「そうやんなぁ、羨ましい気持ち分かるわぁ。でもまつげちゃんがまた活動すればみんな応援してくれるよ。俺も困った事あったら助けるから、考えてみたら？」

『そうですね、考えてみます！』

そう言った彼女の目はどこかすっきりした表情だった