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──カチャ

『!』
手に何かが当たる。見なくても分かるそれをボクはわし掴み その場から飛び退き構えた。


みんなごめん、でもボクは……

不安げな炭治郎や禰豆子と目が合う。
ボクが笑みを向けるとその目は見開かれた。

今度こそ 守ってみせるから。

刀を抜くと刀身を首元へ。
これは直感だ。

姉さんや禰豆子達の悲鳴が飛ぶ。
師匠は静かにこちらを見つめている。
流石です。ボクがすることを察して見定めている。

ボクは思いっきり刀を引いた。





瞬間

目の前が真っ赤に染まり何も見えなくなった。



ふと、ボクの頭に温もりが乗る。


「A、貴様は己の信念(大切なもの)を守れ」

優しく大きな手。
ボクが憧れ焦がれた温もり。
その人の姿はもう見えない。







師匠………千景様……




お慕い、しておりました……




ボクは、あの時言えなかった言葉をこぼし
意識を飛ばした。


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作者名:タートル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年12月11日 20時

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