第 肆 幕 ページ25
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「彼女には新しい柱になってもらおうと思ってるんだ」
またもやお館様の爆弾投下に柱達の視線がぶっ刺さる。
痛い痛い!特に蛇と風の二人の視線が痛いし怖いです!!
って、それよりも
『おおおおお館様!その話は初耳でございます!!』
「うん、今言ったからね」
笑顔でサラリと怖いこと言いなさるお館様。
「……僭越ながら意見致しますが、確か彼女は一般隊士のものですよね?」
蟲柱
続くように炎柱
「しかも、彼女は呼吸が使えないぞ!よもやよもやだ!」
煉獄の言葉にまた皆様の目が見開かれる。
「呼吸の使えないなんて派手に使えねぇな」
音柱
派手か地味か、それが重要らしい。
「………あ、雪村だ」
やっと思い出したのね……。
霞柱
「……」
うん、どういう感情なのか分からないや。
水柱 冨岡義勇。
「上司を蹴ったのに詫びのひとつも無いのか。だから教養の無い者は…ブツブツ」
申し訳ないけどね、あれは炭治郎に危害加えてた貴方も悪いと思うのよ?
蛇柱 伊黒小芭内。
「……ぶっ殺 す」
最早、殺戮ですか。
風柱 不死川実弥。
「南無阿弥陀仏…」
風柱様のあとにそれは良くない良くない。
岩柱
「(Aちゃん、困ってる顔も可愛いわぁ!)」キュン
なんだろう、彼女 今 違うこと考えてる気がする。
恋柱
「Aは確かに呼吸が使えないけど、階級は【
倒した鬼の数も三桁を超えた。
この前 十二鬼月の討伐にも貢献した。そうだね、実弥?」
お館様の問いかけに不死川の肩が揺れる。
少し遅れて同意の相槌が打たれた。
「柱になるには十分条件を満たしているね」
ニッコリと、有無を言わせない声色にみな押し黙る。
……って推し黙らないで下さいよ!反対してくださいよ!ボクが柱なんて嫌でしょ!?特に蛇柱様と風柱様ぁ!!
ボクの思いが通じたのか、伊黒がおずおずと手を挙げた。
「…ですが、呼吸が使えないというのは死活問題かと『そうです!蛇様の言う通りです!』おい」
この際 呼び方には目をつむってほしい。
それどころじゃないのです。
ボクは必死に説得した。
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