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約束の時間より数分早くお店の前に着いてしまった。
中に入って待ってたらいいのか、その場合"佐久間"で予約を取っているのか、うーんと考えていると、ふと右隣に視線感じた。
｢やっほ〜！｣
｢わっ！ 大ちゃん！？｣
｢おう！ Aねぇ、なんでそんな難しい顔してんの？｣
｢いやまあ、今となってはどうでもいいことです…それより｣
｢ん？｣
本人がいるならもう悩む必要はない。
それよりも気になるのは、目をひく大ちゃんの服装だ。
黒のモコモコアウターの下からチラッと覗く美少女が私に微笑みかけてくる。
｢はは、引いてる？｣
｢本当に普段も着てるんだね？｣
｢え？ もしかしてAねぇ俺のこと知ってた？｣
とりあえず目立つからお店に入ろうってことで中に入ると ｢予約してるんですが｣ と、柔らかい声で女性店員に告げている姿を見て ｢ほほお｣ と感心してしまう。
｢なによ？｣
マスクをズラしてニヤッと振り返る。
｢大ちゃんも大人になったなぁと思って｣
｢もう２６歳ですから｣
昔は近所の駄菓子屋に行って、こんにちはがなかなか言えなくて、私の背中にぴったりくっ付いていた男の子はどこに行ったのやら。
今では"切り込み隊長"とまで言われてるもんね。
個室に通され、私に奥へ行くように言って大ちゃんは入り口側に腰掛けた。
｢すっごい荷物だね。買い物ってそれ？｣
｢うん、久しぶりに昼間に仕事終わったからアニメイト行ってきたでやんす！｣
そしたらついつい買いすぎた！って豪快に笑ってるけど、大きな袋２つ分は相当な気がする。
｢ところでさ、さっきの続きだけど、Aねぇ俺のこと知ってた？｣
｢え？｣
｢だってさっきコレ見て"本当に普段から着てるんだね"って言ったじゃん？｣
コレと言ってアニメTシャツを引っ張りながら、
｢あの言い方って、俺がアニヲタだって知ってるからだよね？｣
｢あ〜、うん、まあ…知ってました｣
｢マジで！？｣
｢うん、去年偶然にテレビで観たの。金髪だし、大人になってるから最初はまさかって思ったけど、自己紹介してたから後でネットで調べたらやっぱり大ちゃんだった｣
それからたまにだけど、雑誌を見かけたら買ってみたりもしてることは言わない。
なんか恥ずかしいから。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメントありがとうございます！こちらにコメント頂くのは結構久しぶりなので嬉しかったです！Twitterも是非お越しください(^^) (2021年2月10日 9時) (
レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 楽しく読ませて頂きました！素敵な佐久間さんに癒されました！Twitterもリクエストさせて頂きました…！今後も応援しています！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: 0de26007c0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆきちょなさん» コメントありがとうございます(^^)キュンキュン超えてギュンギュン！！新しい(笑)更に超えてもらえるような作品作り頑張ります！！ (2020年7月20日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！もうキュンキュン超えてギュンギュンですね(*´ω`*)次回も更新楽しみにしています！ (2020年7月19日 23時) (レス) id: def4041367 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - さっくりさとこさん» ありがとうございます！きゅるるんな佐久間さん可愛いですよね(^^)こちらの佐久間さんは年上お姉さまを手玉にとる方なので、可愛さ炸裂させる予定です！頑張ります！！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年7月10日 15時
