期間限定の恋人ごっこ【桃】

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翌朝、 目が覚めて携帯を確認すると知らない人からのメッセージが来ていた。


イラストのクマちゃんがにこにこ笑ってるアイコン。


誰だろうと思ってメッセージを確認する。








?Aねぇ、大介だよ!





あ、大ちゃんか！！


時間を確認したら深夜２時に送られてきてて、私は爆睡してる時間帯だ。


なんて返そうかな？






Aおはよう! 昨日は驚いたね




何を送ればいいかわからず、当たり障りない内容を送り、顔を洗うために洗面所へを向かった。






｢ふあぁぁ、｣



まだ眠い。

鏡に映った寝惚けた自分を見ながら、歯磨きをしてハッとする。


そういえば昨日の私、相当疲れた顔をしてたのよ。

大ちゃんはアイドルらしく、キラキラしてて綺麗なお顔していたけど、私は……って考えただけでおぞましい。








｢最悪だわ。絶対老けたと思われたよね。てか、よく私ってわかったな｣






部屋に戻って携帯を見たら返信が来ていた。







大ちゃんおはよ! ほんとだね! 運命の再会でやんすね!




……運命の再会？

それは違うよ大ちゃん。





A運命じゃなくて、偶然のだよ

大ちゃん運命なの! 今仕事中だから後で電話していい?

Aいいよ。お仕事頑張ってね







運命には敢えて触れなかった。


否定すれば長くなりそうだから。



そうか、大ちゃんは日曜日の今日もお仕事頑張ってるんだね。




て、電話？


普通に いいよ と返したけど、電話かかってくんの？


あとでっていつ！？


聞き返そうと思ったけど止めた。








｢仕事の邪魔はしない方がいいもんね｣









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