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ホテルに戻ると私も大ちゃんも変な緊張感に落ち着きなく、２つあるベットにひとりずつ腰掛けたまま様子を伺っていた。
｢緊張してる？｣
ブラブラと足を揺らして、少しだけ笑みを浮かべながら私に視線を向ける。
｢それって俺のこと意識してくれてるってことだよね？｣
｢……するよ、普通は｣
顔を上げたら、私の方へやって来た大ちゃんが私の頭を撫でながら見下ろしてきた。
｢そっか、意識してくれんだね｣
フイッと顔を逸らす私。
意識しないわけがない。
大ちゃんは大ちゃんだけど、やっぱり私より背が低かった頃の大ちゃんではないし。
握った手だって骨ばってて私よりも大きい。
声だって低くなったし、時々見せる男らしい仕草に何度もドキドキした。
｢可愛い｣
頬に添えられた手から伝わる温もり。
ぽわんと熱に浮かされるような感覚が私を包み、大ちゃんを見上げると安心してって微笑む視線と絡み合って肩を落とした。
｢キス、していい？｣
｢……うん｣
綺麗な顔が近付いてくると、ゆっくりと瞼を下ろして薄いけど柔らかいその唇を待った。
ちゅっと軽く触れただけのキス。
少し離れて、瞼を持ち上げると、目の前にはニコリと微笑む大ちゃんがいてドキンと胸が鳴った。
｢もう１回良い？｣
｢…聞かないで、いいから｣
｢ふふ、可愛いなあ｣
｢んっ……私の、何が可愛いのよ、｣
｢可愛いよ。この慣れてない感じも。テンパるとお喋りになるとこも、いつでも俺優先にしてくれるとこも何もかも可愛くて……｣
ちゅっ、ちゅっ、と角度を変えて数回キスをされ、私ごと大ちゃんはベットにそっと寝転がった。
｢好き｣
｢だ、い…ちゃん｣
蕩けた瞳の中に私を映して、温かい手の温もりは私の頬を愛しそうに撫でる。
絆されてしまう。
これは、この顔は本当に私を好きって想ってくれてるんじゃないのって。
婚活真っ最中(だと思われてる)のアラサーの幼なじみを一時でも本気で好きって想ってくれるのかな？
それとも幼なじみにだからこそ見せてくれる気の許した笑顔なのかな？
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ゆきんこ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、コメントありがとうございます！こちらにコメント頂くのは結構久しぶりなので嬉しかったです！Twitterも是非お越しください(^^) (2021年2月10日 9時) (
レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 楽しく読ませて頂きました！素敵な佐久間さんに癒されました！Twitterもリクエストさせて頂きました…！今後も応援しています！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: 0de26007c0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆきちょなさん» コメントありがとうございます(^^)キュンキュン超えてギュンギュン！！新しい(笑)更に超えてもらえるような作品作り頑張ります！！ (2020年7月20日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！もうキュンキュン超えてギュンギュンですね(*´ω`*)次回も更新楽しみにしています！ (2020年7月19日 23時) (レス) id: def4041367 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - さっくりさとこさん» ありがとうございます！きゅるるんな佐久間さん可愛いですよね(^^)こちらの佐久間さんは年上お姉さまを手玉にとる方なので、可愛さ炸裂させる予定です！頑張ります！！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年7月10日 15時
