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Aさんーースカートは校則通りで、化粧っ気もない、クラスにも馴染めていない、教室の隅で本を読んでいるような、言ってしまえば、ダサい感じの子だ。
だから、キラキラしたムードメーカーのシャオロンくんがそんな暗い女の子と付き合っていることが驚いた。
やがて、その場にずっといた私にシャオロンくんが気づいて「よう」と軽い挨拶をした。Aさんも慌てたように会釈をする。
私は思わず言葉にしてしまった。なんでその子なの、という嫉妬の混ざった毒のような思いを言葉にしてしまった。
私は、毒を吐き出した。
「そんな子と付き合ってるの？」
私の言葉の節々に棘があることはわかっていた。
傷付けるつもりはなかった、なんて言い訳をするつもりはない。
けれど、それでも。
シャオロンくんは先ほどまで私に向けていたクラスメイトに対する視線でない、そしてもちろん先ほどまでAさんに向けていた恋人に対する視線でもない、敵意と殺意をむき出しにした針のような視線を私に向けた。
その瞬間、私は本当に取り返しのつかないことをしてしまったのだと真の意味で気づいた。
「なに？お前に関係あんの？」
というか誰やねん、と吐き捨てるように言うと、冷めた瞳を私に初めて見せた。
ほんとうに、初めてだ。
少なくとも、彼が学校でこんな顔をしたところを見たことがない。
私はこの瞬間、シャオロンくんとAさんの悪役になった。
シャオロンくんは私を無視して、Aさんに声をかける。
「行こ、A」
「あ、え、あの、」
Aさんは申し訳なさそうな顔を見せた。そしてシャオロンくんはそんなのおかまいなしに、Aさんの手を引き続けて進んで行った。
私は呆然とその場に立ち尽くしていた。
ただ先ほどまで目の前にいたシャオロンくんは、はたして本当にシャオロンくんだったのか、もうよくわからなくなっていた。
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じばくとっこうたい - エストが出来るのであれば、出夢ちゃんみたいなヤンデレshaさんが読みたいです。よろしくお願いします) (2021年4月19日 21時) (
レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
じばくとっこうたい - なでこちゃん！！！！！私の推しで、口調とか雰囲気がすごく再現されていてびっくりしました。前作の方でも黒猫ちゃんが出てきてめちゃくちゃ興奮いたしました←文章もすっごく素敵で、他の作品も読ませていただきました。これからも応援させていただきます。(もしリク (2021年4月19日 20時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 凄いグッサリきました！リクエストに応えていただきありがとうございます。現実が見えてるけど止めないタイプのメンヘラっていいですよね。 (2020年12月17日 0時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - それと、リクエストを1つ。個人的に、utさん、sypさんのメンヘラが好きで、どちらか書いていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 私に凄く刺さるお話ばかりで、とても楽しませて頂いています。やっぱり、メンヘラやヤンデレっていいですよね。これからも応援しています。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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