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「煙草……吸うんですか。」
「口寂しんや」
法律では禁止されてますけどね。
ショッピ君と私は屋上にいます。
隣からは紫煙が漂ってきます。
というか、私の横で吸わないでください。煙草の匂い、あまり好きじゃないんです。
するとショッピ君は少し考え込んだあと、煙をふうとこちらに吹いてきました。
「ごほっ！……けほっ。」
なにするんですか！？
「マーキングです」
「ええ……。」
どうやら、懐かれたみたいです。
あの後、つまりは私が訳の分からない懺悔のようなものを聞いた後、ショッピ君と私はお友達になりました。
記念すべきお友達になって1日目は、一緒にお昼を食べることになりました。
ショッピ君が隣で(勝手に)話していた内容から私なりの予想であり妄想をしてみますが、ショッピ君は多分、愛を知らないんだと思います。
親愛も友愛も恋愛も、多分全部。
そしてそれを満たすためにママ活をしていたんでしょう。
でも満たされなかった。
ヒビの入ったコップに水を入れても漏れていくだけだったのでした。
そしてそんな日常が続いてた時に、私に秘密を知られて、今に至る、と。
他人に興味がない私に興味を持つなんて、なんというか、皮肉ではありますね。
なんとも言えない、複雑な気持ちになります。
「ショッピ君は、お昼、いいんですか」
「ええです。こっちからもらいます。」
ショッピ君は煙草を消して、私の膝に乗っていたお弁当をつまんできました。お弁当ないんだな、とふと思いました。つまりはそういうことなのでしょう。
「あまっ」
「嫌なら食べないでください。」
ああ、グッバイ、私の卵焼き。
「ねえ」
「なんですか」
「いつまでも、俺の隣におってください」
また難しいお願いですね。
でも、そうですね。
多分忘れることは一生できないと思いますよ。
煙草の匂いと共に、貴方のことを思い出すと思います。
まあ、そんなことを言ったら、彼が調子を乗るのでだけなので私は曖昧に「善処しますね」と答えておきました。
消えた煙草の匂いが微かに漂っている気がしましたが、その香りはショッピ君が私のハンバーグをとったことで、記憶の彼方へと消えていったのでした。
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じばくとっこうたい - エストが出来るのであれば、出夢ちゃんみたいなヤンデレshaさんが読みたいです。よろしくお願いします) (2021年4月19日 21時) (
レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
じばくとっこうたい - なでこちゃん！！！！！私の推しで、口調とか雰囲気がすごく再現されていてびっくりしました。前作の方でも黒猫ちゃんが出てきてめちゃくちゃ興奮いたしました←文章もすっごく素敵で、他の作品も読ませていただきました。これからも応援させていただきます。(もしリク (2021年4月19日 20時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 凄いグッサリきました！リクエストに応えていただきありがとうございます。現実が見えてるけど止めないタイプのメンヘラっていいですよね。 (2020年12月17日 0時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - それと、リクエストを1つ。個人的に、utさん、sypさんのメンヘラが好きで、どちらか書いていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 私に凄く刺さるお話ばかりで、とても楽しませて頂いています。やっぱり、メンヘラやヤンデレっていいですよね。これからも応援しています。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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