厳選厨が通ります５【ポケモン】

私の夢！ ページ41

『ちょ、ほんとにやめろ…！！ゲロインになりたくないんだよこっちは！！』

「げ…？」


なんだそれ、と言いつつも手を離してくれた。人の嫌がること無理にしないのは、ヒュウの良い所だと思うよ。

気持ちを落ち着かせ再びレシラムの方に向き直る。まさか自分が拒否されると思っていなかったのか、少し寂しそうな感情が伝わってくる。伝ポケ、可愛いな


………って、そうじゃなくてね。



『……私はまだ、貴方を扱えない。バッジも集め切れていないし、ゲーチスの言う通り無名のトレーナーだもんね』


冒険だって、まだ途中なんだ。そんな私にレシラムのような伝説ポケモンは勿体ない


『だから……約束する！いつか強くなって…もっとバトルの腕を磨いて…誰にも負けない、

チャンピオンになったら！必ず迎えに行く！そうしたら、もう一度私とバトルをしよう！お互い全力で戦って、あなたが私を認めてくれたなら…！私の仲間になって欲しい』


今回は、プラズマ団の計画を止める為に協力して貰っただけ。半ば無理やりゲットしたようなものだし……

それに、レシラムもようやく復活出来たんだから。もう少しだけ自由に生きて欲しい



『だから……また会おう！』

「…キュオオオッッッ！！！」


私の思いに答えるように、高らかに吠えた。真っ白な翼をはためかせて飛び去っていく様子を……じっと眺めていた。

さすがは伝説のポケモン。理解が早くて助かる。それにめちゃくちゃカッコよかったし。良いもの見れたなと満足そうに笑う


「……ふふっ、また会おう…か。神話上では、レシラムと心を通わす人間は英雄と謳われているんだ……

君は、英雄になれそうだね」


Ｎさんがこちらに笑いかける。

英雄……か。そんな堅苦しいのは好きじゃない。その為にプラズマ団の計画を止めた訳でもレシラムと約束をした訳でもないし……何より、


『…私、旅を通して……夢をみつけたんです』

「…どんな夢だい？」


ニンフィアやルカリオ、パルスワン、ビクティニ、そしてミロカロスを抱き寄せ……精一杯に笑って見せた。


『私の夢は！！最強のポケモントレーナーになること！』

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