厳選厨が通ります５【ポケモン】

いざ、決戦の地へ ページ17

今すぐホドモエを出て、まずはフキヨセシティに行かなきゃ。だが焦る私達に制止の声がかかる。

「待たんか。そんなに急ぐ必要は無い。今日は2人ともポケモンセンターで休め」

『でも…！！』


こうしている間に、プラズマ団の計画が進んだら……一刻を争う事態なんだ。休んでなんかいられない


「お前さん、ポケモンの回復がまだだろう？そんなボロボロの状態で連れていくつもりか？」

『！』


確かに、急いで出てきたのでまだビクティニとルカリオを回復していない。今日1日連戦させてしまったからきっと疲れているだろう

核心をつかれ、ぐっと言葉を詰まらせる私を見てヤーコンさんが優しく微笑んだ。彼にしては珍しく穏やかな表情である


「……今日はもう遅い。ゆっくり休んで明日に備えるといい。無理は禁物だ」


正論だった。万全の状態でも無いのに今急いで出発したって意味が無い。まずはポケモン達も自身の身体もしっかり休ませる事の方が先決であった。

『……はい』


ゆっくり頷いた後、ヒュウと共にポケモンセンターへ向かった


ーーー


ーー


ー


＿次の日、ポケモン達も回復させ念の為キズぐすりを多めに買ってからヤーコンさんと合流した。昨日の遅れを取り戻すにはすぐに出発する必要があるのだが……何故か、再びPWTに来て欲しいと言われたのだ


『…ヤーコンさん、なんでまたここに？』

「俺達は白の遺跡に行きてぇんだけど」

「まぁ待て………もうそろそろ来るはずなんだが」


何が、と聞き返そうとした瞬間。一瞬視界が大きな影に隠れる。慌てて見上げると……そこには小型飛行機が優雅に空を飛んでいた。

轟音や風圧に負けそうになりながらも堪える。PWTの敷地に降り立ち、中からパイロットらしき人物が姿を現したのだが…



「はぁい！大空のぶっとびガール！フウロだよ！」

『！？！？』

「…遅い」

「ごめんなさいヤーコンさん！空でお散歩してたらちょっと遅れちゃった！」


テヘペロ、とでも効果音がつきそうなあざとい表情。飛行機を操縦してたとは思えない身軽な服装に、この顔面の良さは世の男性を虜にしただろう

フキヨセジムのジムリーダー、フウロちゃん。まさかこんな形で会えるとは思っていなかった。

「白の遺跡まで遠いからな。手段を用意した

飛行機をな」

「『スケールが違う』」


タクシーとかじゃないのよ。飛行機って。どこの偉い人だよ。

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