厳選厨が通ります５【ポケモン】

英雄の素質 ページ15

「"白の遺跡"！！！そう！セッカシティの先、"リュウラセンの塔"を越えた場所に！！伝説のポケモンにまつわる遺跡があります…！
プラズマ団の計画はもう！！！最終段階を迎える！！！夢みたいですよ…！！長年わたくしが研究し続けてきた成果を…！ようやく披露できますからねぇ！！」


「何をするつもりだ…！？そこには、確かライトストーンが…！！」

「…っやめておけ！！！お前さん達のような連中が踏み込んで良い領域じゃない！！」


「黙りなさい！！！プラズマ団の存在を知りながら計画を阻止出来なかった…！無能なジムリーダー達に！！何ができると言うのです！？」


奴はひとしきり叫んだ後、深く息をついた。そして再び私の方へとゆっくり視線を向ける


「ねぇ、Aさん。貴方は我々プラズマ団に挑む権利があります。計画を止めたいのなら…！白の遺跡に来なさい！！」

『…なんで、』


なんでわざわざ、そんな事を私に言うのか。怪訝そうな顔から考えを汲み取ったらしく、奴は意地の悪い笑みを浮かべながら続けた


「…これはただの自論ですが……貴方には素質があります。"英雄"になる為の素質がね。神話なんてバカバカしいですが……それがもし本当なら、レシラムはきっと貴方に力を貸すでしょう

強くあるためには何が必要なのか。わたくしの"真実"と貴方の"真実"、どちらが正しいのか。これで白黒ハッキリ付けられます…！」


アクロマのポケモン達の強さより私のポケモン達の方が強かったから。奴の考えを真っ向から否定したことになるかもしれない。だから研究者として、1トレーナーとして……決着をつけたいのだろう。

──不意に、ボールを軽く投げる。回復したばかりのオーベムが出てきた。怪しげな光を放ちながらアクロマの腕に触れた



「……それではまた、白の遺跡でお会いしましょう」


『！？まっ……！』


待て、と手を伸ばすより早くアクロマとオーベムが視界から消える。恐らく"テレポート"だろう。ゲーチスの時もそうだった

奴は私に挑戦状を叩きつけ、一足先に白の遺跡へと向かったのだ

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