厳選厨が通ります６【カロス編】

VS世界の脅威 ページ8

『………顔を上げてよ、マノン』


小さい子をあやすように、優しく語りかける。一定のリズムで優しく背中を叩きながら彼女が泣き止むのを待った。

そしてしゃがみこんではマノンちゃんと目線を合わせる


『……マノンのせいでも、アランのせいでも無い。だからそんな風に言わないで。

…さて、クイズです！今から全力でハリさんを助けに行くわけだけど、私がマノンに言って欲しいことって何だと思う？ヒントは〜"ごめんなさい"では無いってこと！

人に何かしてもらう時は、感謝を伝えるよね？私はその言葉が欲しいんだ〜』

「！」

そう伝えると、鼻をすすりながら袖で涙を拭う。この子は本当に強い

「…ありがとう"！」


涙ぐんだ声だけど私にははっきり聞こえた。頑張った！と言いながら帽子の上からわしゃわしゃと頭を撫でる。


『……それじゃ、もうひと踏ん張りしますかね！』

「「「おう！」」」


1歩ずつ巨石に向かって歩き出せば、ヒュウやサトシにアランくん、レッドやグリーンさん達もついて来てくれた。

周りを見れば、沢山のトレーナーがいる。一緒に戦うことを選んでくれた、頼もしい仲間達。

いつだって、私は1人じゃなかった。



ーーー


ーー


ー

「みんな！あのしゅりけんを目指して！奥にハリさんがいる！救出を最優先に！」


カルネさんの指示通り、全員が一斉に走り出す。サトシのゲッコウガが付けてくれた目印を頼りに蔦の中へ飛び込んだ。

私はと言うと、レシラムの背に乗って誰よりも早く突き進む。サトシとアランくんへの道作りと先導役を申し出た


『レシラム！"クロスフレイム"！！』

「キュオオ！！！」


レシラムの攻撃に合わせるように、チャンピオン達も技を仕掛ける


「…"かえんほうしゃ"！」

「カメックス！"ハイドロポンプ"！」

「カイリュー"はかいこうせん"！」

「"ラスターカノン"！」

「ガブリアス"りゅうのはどう"！」

「カイリュー！"れいとうビーム"よ！」

「サーナイト！"シャドーボール"！」


襲いかかる蔦を次々と相殺していく。チャンピオン達の一斉攻撃には流石に応えたようで、一瞬だけ奴が怯んだ

その隙を狙ってどんどん奥へと突き進む。近づくにつれ蔦の数も増えていくが、カロスのジムリーダー達が戦ってくれている

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