厳選厨が通ります６【カロス編】

誰かのために ページ6

その後、ヘリから降りた私達はカルネさん率いるカロス組とグリーンさん率いるチャンピオン組と合流を果たす。
懐かしい顔ぶれに嬉しくなり、決戦中だというのに緊張が解れた

少しの間、話し合いの時間が設けられる。



「アイリス！久しぶりだな！」

「サトシも元気そうね！」


サトシもアイリスちゃんと再会出来て嬉しいみたいだ。会話が弾んで楽しそうにしている

私も輪の中に入りたかったが、先にグリーンさんの元へ歩み寄った。


『あの、グリーンさん…！もしかして！』


これだけの人数を動かせるキャラと言えば、顔も広く人望の厚いグリーンさんしかいないだろう。

「おう、チャンピオン集めるの大変だったんだぜ？PWTで連絡先を交換して正解だったな！

ま、ダンデはスマホロトムを全然使いこなせなかったから。あん時交換できなかったけど」

『なるほど』


確かにあの人機械オンチっぽいもんなあ。まぁ仮に連絡を貰ったとしてもここまで迷わずにカロスに来れるかという疑問が生まれる


「で、そっちのピカチュウのトレーナーがサトシか。シゲルが世話になってるな」

「……あ！もしかしてシゲルの親戚の！」


同じマサラタウン出身で、お互いに話は聞いていたのだろう。この世界ではシゲルとグリーンは親戚同士ってことになってるのか。だから別々に存在しても大丈夫なんだ


「Aから話を聞いた時は半信半疑だったけどよ、お前が嘘つくわけねぇし。慌てて準備してきたんだ」

「ジムリーダーに限らず…！本当に、これだけのチャンピオン達が揃うなんて…！奇跡でも起こったみたいです！」

「奇跡か……そいつは少し違ぇな」


シトロンくんの言葉に、グリーンさんが反応した。近くにいた私の背中を軽く押したかと思えば肩に腕を回してきた

「…こいつだよ」

『？』


何のことか分からず、きょとんと首を傾げる


「……Aのおかげなんだ。こいつが色んな地方を回って色んな人間に出会って、何ならジョウトでロケット団も追っ払ってくれただろ？

そうやって俺達を助けてくれたから、今度は俺達がお前を助けたいって。恩を返したいって思うんだよ」

「そうさ。ジョウトでは世話になったね、Aちゃん」

「シンオウでもギンガ団を退治してくれたそうね、ありがとう」

「僕はホウエンに来てくれた時から世話になりっぱなしだよ。本当に感謝してる」

「…そして今も貴方は、カロスのために戦ってくれている。そんな貴方の力になりたいの」

「凄いでしょ！？うちのAは本当に凄いんだー！」


チャンピオン達の話を聞いて、誇らしげに胸を張るアイリスちゃん。そんな彼女に私も自然と笑みがこぼれた。

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