厳選厨が通ります６【カロス編】

全員、大集合 ページ5

残されたのはレシラムだけ。けれど体格も大きいポケモンは的として狙われやすい。空中で身動きが取れなくなればレシラムも危ないと、咄嗟に指示を出した



『レシラム！"ドラゴンクロー"でみんなを助けるんだ！』

「いやダメだ！お前まで捕まるぞ！」

『けど…！』


アランくんにそう言われ、つい言葉を詰まらせる。

このままピカチュウ達を放っておく訳にもいかない。こんな状況で誰かを切り捨てるだなんて私にはできなかった


『("クロスフレイム"も"あおいほのお"も、PPが少ない。レシラムだけで戦ってもキリがないよ…)』


高威力の技は、それだけ体力の消耗が激しいのだ。このままレシラム一体だけで巨石と戦うには無理がある。
何とか打開策を見つけなきゃ…ポケモン達が蔦の中へ引きずり込まれる前に。



───焦りを募らせていたその時、巨石目掛け光線が放たれた。ただの技じゃない。ポケモン達の技がいくつも重なって出来たような、とてつもない威力だ。

ぐらりと巨石が揺れ、その反動でピカチュウ達も解放される。辺りが眩い光に包まれ思わず目を瞑る


「……っ！！あれは！」


サトシが指した方角に、人やポケモン達の姿が見える。煙が晴れはっきりと見えた姿に…その場にいた全員の声が重なった

カロスチャンピオンのカルネを先頭に。ビオラ、ザクロ、コルニ、フクジ、マーシュ、ゴジカ、ウルップと。カロスのジムリーダー達が勢揃いしていたのだ。


「わー！すごいすごい！」

「ジムリーダー達です！……あれ、まだ人がいますよ！？」



そして……彼女達とは別に。まだ人影が見える


＿「遅くなっちまった！ルーキー共無事か〜！？」

『グリーンさん！ナイスタイミングです！』

「えっ！？Aの知り合いなの！？」


そう、私だってじっと時を待っていた訳じゃない。フレア団のアジトの中で調査を進めながらグリーンさんに連絡を取っていたのだ。

何かあった時のために、カロスに駆けつけられるかと。二つ返事で引き受けた彼はレッドと共にカロスまで来てくれていた……
途中で飛行機を降ろされたということは、ミアレシティ直行の便に乗っていたのだろう


ヘリが段々とグリーンさん達の元へ近づいていくと…懐かしい声が聞こえてきた。


＿「A〜！！A〜！！！こっち！！！」

『…っ！？アイリス！？！？』


現イッシュチャンピオンのアイリスちゃんが嬉しそうに手を振っている。


それだけじゃない。ジョウトチャンピオンのワタルさんにシンオウチャンピオンのシロナさんまで。私が旅の中で出会った人達ばかり

なんと、各地方のチャンピオン達が勢揃いしていたのだ。

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