厳選厨が通ります６【カロス編】

3体目 ページ38

「まさか……今度はかくとうタイプ？」

『えへへ、正解です！』

そう、ヒスイのジュナイパーはくさ・かくとうタイプ。本来なら4倍弱点になるこおりタイプ技のダメージも半減できてしまうのだ。

間髪入れず、今度はジュナイパーが攻める。"さんぼんのや"の追加効果により相手をひるみ状態に追い込んだ。このチャンスを見逃す訳にはいかない

『いくよジュナイパー！！"リーフストーム！！』

「ジュナ！！！」


無数の木の葉が覆う。ひるみ状態のミロカロスには躱す術も無い。次々と襲いかかる木の葉に耐えながら反撃のチャンスを伺っているようだ

…けれど、次で決めてやるんだといわんばかりに技を仕掛ける。木の葉に紛れミロカロスに接近すれば、意表をついたのか大きく目を見開いている


『…決めろ！！"リーフブレード"！！！』

「ジュゥゥナァァァァ！！！」

「ミッッ…！」


腹部へ、重たい一撃が入った。"リーフストーム"からの猛攻撃は流石に効いたらしい。ようやくミロカロスの巨体が傾いた。

ぐらり、と力なく倒れる。対しジュナイパーはまだまだ体力があるようで、赤色の翼を羽ばたかせ得意気に笑っている


＿「ミロカロス戦闘不能！！ジュナイパーの勝ち！！！」

＿「効果バツグン技で猛攻！！！A選手！ついにシロナ選手を追い込みました！！」


わぁぁぁ！と歓声が沸き起こる。ここまで、お互いに1歩も譲らないバトルに観客達の熱気も高まっていく。

現状はこちらの方が優勢だ。あのシンオウチャンピオンを敗るかもしれないと、思わぬ下克上に大勢の人が注目している


「……さすがね」



…残すは1体。だけどシロナさんは笑っていた。窮地に追い込まれたトレーナーが見せるような表情では無く…最後のポケモンで必ず勝てると、自信に満ち溢れたような顔だ。



「…貴方に勝てば、また新たな高みへ行ける気がするわ。
もっともっと、楽しませてちょうだい！

……天空に舞え！ガブリアス！！！」

「ガァァァァァ！！！」


……きた、シロナさんのガブリアス。

また一段と、ピリついた空気が漂う。まるで今までのバトルは本気では無かったかのような…圧倒的王者の気迫だ。

改めて、この人も別次元の強さの持ち主である。これがシンオウチャンピオンなのか…レッドさんとはまた違うオーラに息を呑む


『…ジュナイパー！一気に攻めるよ！

"インファイト"！！！』

「ジュ！！！」

「"ドラゴンクロー"！！」

「ガァブ！！」

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