VSシンオウチャンピオン・シロナ ページ33
「うふふ、凄い人気ね」
フィールドの向こうでは、シロナさんが待ち構えている。相変わらず美しい立ち振る舞い。チャンピオンを名乗るに相応しい人だ
『ありがとうございます。ちょっと恥ずかしいですけどね』
「自信を持ちなさい。貴方は本当に立派よ
……ようやく、貴方と戦えるのね。バトルが待ちきれないわ」
うーん。こうして見るとやっぱり瓜二つというか。最近では少しシロナさんのことまで計算高い人間だと疑いにかかってしまう癖が……良くないですね。
「…もちろん、手加減なんていらない。私が勝ったら助手になってくれるのよね?」
『あれ?そんな約束しましたっけ???』
ほれみたことか!!!存在しない記憶生まれているんですが!?!?やっぱシロナさん怖えーよ!
ひぇぇぇ!と冷や汗をかきながらも、モンスターボールを取り出す。ペースに飲まれちゃダメだ。大きく深呼吸をして審判の合図を待った。
_「バトルは3VS3!両者!1体目のポケモンをフィールドへ!!
3……2……1………GO!!!」
合図と共に、ボールを思いっきり投げた。
「波涛より来たれ!トリトドン!!」
『……頼むよ!!
バクフーン!!!』
ーーー
ーー
ー
〈NO side〉
マスターズ・トーナメント、第3試合。波乱の幕開けである。シロナのトリトドンと対峙する謎のポケモンに観客達は驚きを隠せない
「えっ…なんだあのポケモン」
「バクフーンって……あのAって選手は言ってたよな?」
不思議そうに首を傾げるのは、ダンデの弟のホップ。今日は兄の試合を見に来たという。そしてサトシと共にリサーチフェローとして活躍中のゴウも、図鑑の写真と照らし合わせながら怪訝そうに見つめていた。
「確かに…図鑑には"バクフーン"で登録される」
「んー…でも俺の知ってるバクフーンとはちょっと違うような……」
マグマラシを持っているサトシでさえ、あのバクフーンを見た事がないと言う。会場がどよめきに包まれる中……
対戦相手のシロナだけは、バクフーンを見て。彼女の持っているモンスターボールを見て。ある考えが浮かんできた
「………まさか貴方…
"行ってきた"のね……」
含みを持った言葉に、彼女は大きく頷いた。
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ひな(プロフ) - 改めてシリーズ作品を全て読ませて頂きました...ポケモンの素晴らしさっていうのがちょこぴーさんの作品では何にとっても何に代えたって伝わるんです。いつの時代でも胸が高鳴ってどうしようもないくらい好きだって言えるような作品です😭 長文失礼しました! (2月19日 1時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ここまで書き続けてくださってありがとうございました!!!番外編も拝見させていただきますね!!!大好きです!!!😌😌❤️❤️ (2月18日 23時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!!!こんなに遅くなってしまってすごく申し訳ないです、引退までの時間は短くなってしまいましたがそれまでは楽しんで欲しいです...😌😌 大好きな作品か終わってしまったのは悲しいけど完結はやっぱりおめでたい事なので... (2月18日 23時) (レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
もるる - 完結おめでとうございます!1年ほど占ツクから離れてたのですが不意にこの作品が読みたくなって帰ってきました。やはり続きが沢山あって狂喜乱舞しました(笑)改めて最初から読み始め、最後まで楽しませていただきました。これからも密かに応援させていただきます。 (1月30日 19時) (レス) @page50 id: c69fdbd3cf (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - 柚葉さん» 柚葉さぁぁぁん!!!こちらこそ!!!本当にありがとうございました!!!素敵なイラストも沢山いただけ本当に嬉しいです…!この作品を通して柚葉さんに出会え、私こそとても楽しかったです!!ありがとう!!!!! (1月20日 16時) (レス) id: 827ada299b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2023年12月17日 18時