厳選厨が通ります６【カロス編】

WCS ページ26

「……野生に帰しちゃいけない気がするんだ。こいつら。ずっと俺が面倒を見なきゃいけねぇって……特にバトルが好きみたいだから公式戦でも戦わせているんだけど…コルニからキーストーン借りて特訓しても、どうも上手くいかなくてさ」

「ふーん…なるほどねぇ」


最近復活したバトルサブウェイでも定期的にバトルさせているらしい。お陰様でノボリ・クダリとも対戦出来るまで勝ち上がったそうだ


「(そういやノボリさん…ルカリオ達になんか言ってたような……)」


それともう1つ、プレミアボールだけは開かなかった。博士に調べてもらえば中にポケモンがいるらしいが……深い眠りについているため、ボールから出すのは難しいと。


「で？何の用だアイリス」

「あ、そうそう聞いて！！WCSのマスターズトーナメント戦のチケットが取れたんだあ！！一緒に行こうよ！」

「…えぇ！？マジで！？！？あの倍率でよく取れたな！！！さすがチャンピオン！」


ポケモンワールドチャンピオンシップス、略してWCS戦。世界中のトレーナー達によるバトルの祭典。ジムリーダーや四天王、チャンピオンまでもが参加し世界一のポケモントレーナーを決める大会だ。

中でもマスターズ・トーナメントは上位8名で行われるバトル。よりすぐりのトレーナー達が集まり、トップクラスのバトルは毎度大いに盛り上がりを見せている。チケットの入手さえも困難だと聞く


……ヒュウは、この大会にエントリーしていた。しかし最後の鬼門とも言えるガラルのジムリーダー・キバナに勝つことが出来ず、マスターズ8には届かなかったそう。


「アイリスは確か7位だったよな？応援してるぜ！！」

「あー…それなんだけど」

少し言葉を濁し、目線が泳ぐ。何かまずい事でもあるのかと首を傾げると……アイリスから予想もしなかった言葉が出てきた


「…あのさ、私負けちゃったんだ」

「…………は！？嘘だろ！？！？」

「ホントにホント！！あと少しだったのにー！！悔しい！！！
……でもね、すっごく楽しかったんだあ！」


アイリスはイッシュ地方のチャンピオンである。そう簡単に負けるはずが無い。何かの間違いだろうとヒュウは大層驚いたそうな。

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