火吹きやろうと舞妓さん ページ3
＜ジョウト地方＞
──エンジュシティ。和風の建物が並ぶ城下町のような風景が広がっている。着物姿で街を歩く人も多く、この時期は紅葉も綺麗に色付いていた。
初めて見る街に胸が高鳴る。けれどそれ以上に、懐かしさを覚えた。
「へーっ…ここがエンジュシティ……雰囲気も落ち着いてて街も綺麗だ！な、Aもそう思うだろ？」
『……そうだね！』
ジョウトに来るのは初めてだけど、この街の匂いや景色がとても安心する。一説ではジョウト地方のモデルは日本でいうところの近畿地方。そしめエンジュシティのモデルは…京都と言われている。
だからか…見たことがあるような気がしたのは。もう何年もこの世界で暮らしているはずなのに、心のどこかに故郷の思い出が染み付いているんだ
『…懐かしい、なぁ』
思えば、昔の修学旅行で京都に行ったっけ。あの時もこんな風に紅葉が綺麗な時期で、色んな寺を回って美味しいお菓子を食べて。
「…どうした？やけに静かだな」
『…まあ、思い出に耽けってるのよ』
「ジョウト来たことあんのか？」
『いや……うーん。なんというか』
軽くホームシックになったような気分だ。別に前世のことなんて何も覚えていないけど、ぼんやりと家族や友人の事が頭に浮かぶ
最初こそ心配そうに顔を覗き込んでいたヒュウだが、道のど真ん中で足を止めると急に人集りを指さした
「見ろよ！あれ！！火ィ吹いてる奴！！！」
『…？あぁ、見かけの通り"火吹きやろう"ってやつね。一応トレーナーだしバトルも出来ると思う─』
「よっしゃ！！行くぜ！！！」
トレーナーと聞いた瞬間に近づきに行ったヒュウ。人の話は最後まで聞きましょう。変なもの押し売りされたって知らないぞ
小さくため息をつきながらヒュウとは反対方向へ歩き出す。あの様子だと満足するまで帰ってこないだろうし、暫く放置しても大丈夫だろう。辺りを見回しながらゆっくりと街並みを眺める。本当に故郷へ帰ってきたみたいで不思議な気持ちだ。
＿ﾄﾞﾝｯ…！
『わ、ごめんなさい！』
「あら、かんにんえ」
ふわり、とお香の匂いがした。すれ違いざまに人とぶつかってしまったようだ。声からして女性だろう、慌てて振り返り頭を下げる。
「うふふ、顔を上げとぉくれやす。うちは平気やさかい」
『…！』
これ、きっと方言だ。思わず顔を上げると綺麗な舞妓さんがにこやかに笑っている。そういえばジョウトでは、舞妓も有名なんだっけ
暫く顔を見つめたまま黙り込んでいると女性も私をじっとみつめて、何か思い出したように話しかけてきた
「…あら、あんた。少し来てくれる？」
『………え？』
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ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます!!!! (9月2日 9時) (
レス) @page37 id: 86ac079c04 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - wtrさんありがとうございます🙏✨あとPart4も殿堂入りおめでとうございます🎊✨これからも楽しみにしてますね！！ (8月22日 10時) (レス) @page36 id: 37a6d33036 (このIDを非表示/違反報告)
メイちゃんだお⭐︎ - ちょっち前にひひひろしくん発言したメイもわたしですねぇ！ワンピ好きなのも同じですし...びっぐらゔですよびっぐらゔ (7月6日 20時) (レス) @page33 id: befb0f92fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - メイちゃんだお⭐︎さん» ありがとうございます！！メイちゃんだぁ🥰なんと！ママチャリの方も見てくださっているのですか！？！？嬉しすぎて涙出てきます…！これからも頑張ります！！！ (7月5日 16時) (レス) @page32 id: 827ada299b (このIDを非表示/違反報告)
メイちゃんだお⭐︎ - 好きです。ほんとに好きです。ママチャリも好きですしもう好きです（語彙力消滅）これ見て私メイでよかったってこころの底から思いました (7月2日 20時) (レス) id: befb0f92fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2023年4月16日 20時
