隣の席が２席 私が彼と出会ったのは�� ページ3
いつもの朝礼の３倍ぐらい長い校長先生の言葉を、左耳から右耳へ流す。
先生の目を盗み、校庭にある、満開のの桜を見た。
体育館の小窓からは、風の動きで、ちらり、ちらりと花が揺れるのが見える。
今年はいつもより少し寒かったお陰で、始業式と満開の時期が、丁度重なったのだ。
そういえば、去年も、運良く満開だったっけ。
そんなことを考えつつ、もう一度、校長先生に目を向けた。
長時間座りっぱなしのせいで腰が痛くなる始業式が終わり、各々が教室に移動した。
教室では、仮の席順として、男女別出席番号で決められた席に座る。
もちろん、私は一番後ろ。
大体の生徒が入ってくると、さっきのキビキビとした先生が入ってきた。長谷部先生だ。
「なにあの先生！めっちゃイケメンじゃない？」
「今年、あの先生が担任かぁ〜。ラッキー！」
女子生徒の、そんなひそひそ話が聞こえる。確かに、イケメンだ。
「２年Ｃ組を担当することになった、長谷部国重だ。担当は数学、サッカー部顧問だ。
去年までは違う高校で教師をしていた。一年間、よろしく頼む」
そう先生が挨拶すると、女子生徒の間での小さなお喋りが、なお一層大きくなった。
「こらそこ！人が話しているときに喋るんじゃない！」
いきなり、長谷部先生が一喝を入れた。あまりの気迫に、一瞬、クラス中が静まり返る。
「ご、ごめんなさい」
「すみません……」
いきなり怒られ、状況がいまいち把握できていない女子生徒２人は、驚きつつ、謝った。
確かに厳しそうな先生だな。規則で縛られるのが大嫌いな理沙が、敬遠するのも分かる。
「それでは出席を取る。粟田口……」
なんとなく、右隣に座っている御手杵くんをチラッと盗み見る。
彼もこっちを見ていて、目が合ってしまい、つい、目を逸らした。
御手杵くんも、気まずそうに目を逸らす。
なんだったんだろう……。
ちょっと、顔が赤くなった。
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佐々木んちょ(プロフ) - 紅鮭さん» そんな風に言ってもらえて、嬉しいです！これからも頑張ってじゃんじゃん更新していきます！(｀・ー・´)b (2018年5月19日 20時) (
レス) id: 6ee39c9361 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ﾋｪ、文章の書きかたとかすごく好みです……。評価ボタン足りません……笑 応援してます。更新頑張ってください！ (2018年5月19日 17時) (レス) id: 6e2e2a647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐々木んちょ | 作成日時：2018年5月14日 17時
