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帰る場所がない外来人の苦肉の策 和華 ページ43

夜の帳が下り始め、幻想郷へ戻ってきた外来人達は各々の居場所へと帰っていく。そんな中で、和華やカノン、志貴、真央達は行き場所を探して幻想郷を歩いていた。なぜかと言えば簡単で、和華達は自分達を受け入れてくれる場所が無いまま異変に巻き込まれていたからだ。

「で、俺達どうするんだ?行く場所無いだろ」

人里にほど近い林道の途中で、和華が作り出したベンチに座る四人。PDAと言うらしい端末を弄りながら、志貴が声をあげた。その声にカノンが続く。

「紅魔館は……結構大人数だし押しかけても迷惑なだけか」

「それはそう。つかおぜうに勝てる気がせん」

「マジでそれな?紅色の幻想郷鬼畜すぎる」

「わかる。セプテットに気を取られてると気付いたらピチュってるんよな」

「おいそこの東方オタク二人脱線すんな」

「「なんだよEDU6」」

「酷っ!?最低値じゃねーか!しかもINT(知性)じゃなくてEDU(教育)なのが細かくて腹立つ……」

「……あの、一つ提案なんですけど」

カノン、志貴、真央の息のあったやり取りがひと段落したのを見計らって、和華は発言する。和華は空気が読める日本人なのである。三人の視線が自分に集まったのを確認すると、和華は口を開いた。

「もういっそ、ここらに家でもなんでも作って定住すれば良いんじゃないですか」

和華が考えたのは、泊めてくれる場所がないなら自分で作ってしまえば良いじゃない、という至極簡単な案だった。なぜそんな事を提案したのかは単純明快、これ以上の移動が面倒臭くて嫌だからである。

「それはそうだな、俺達幻想郷の復興もしたくらいだし家一個くらいなら別に余裕だ」

「ここは真央に任せよう。真央が一番手っ取り早くて確実だから」

「任せろ、私の早口言葉の腕前を舐めるなよ」

「……あ、じゃあお願いします」

和華は後ろ歩きで下がりながら、林道の側を手で示す。林道の脇に広がる木々の前に真央が立ち、その後ろに和華、カノン、志貴が立っている形だ。真央は目を瞑り、大きく息を吸い込むと、目を開くと同時に言葉を紡ぎ出した。

『そこには二階建ての一軒家があった。普通の家よりもやや大きく、四〜五人でも問題なく住めそうだ。素材は木で外からも中の畳張りの部屋が見え、日本の伝統的な家屋といった雰囲気をしている。屋根は瓦葺きで縁側があった。つまるところ、永遠亭に似た雰囲気の木造家屋だった』

真央が言い終わると、先程まで何もなかった場所に立派な木造建築が出来上がっていた。和華達は真央を賞賛しながら、建物へと入っていった。

今日も今日とて ディアボロ→←今明かされる衝撃の事実……? 空夜



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うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - さっきさん» ありがとうございます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: d45d880fd4 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいなので新しく作っておきます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他5人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2022年8月6日 9時

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