原神〜2人の姫と1人の王子〜 VI (ページ21)

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パ「長い旅を経て、様々な経験をした。それらを振り返り、色んなことに気づく。
　こいつらは、そうやって自然と元素の使い方を会得したんだ……正直、オイラも原理までは分からない」

万「もしかすればその不可解こそ、神と神の目の本質であるのかもしれぬな。
　だが、やはり拙者はこの目で見てみたいでござる。お主らが如何にして元素力を使うのか、それを実際に
　見れば拙者も何か気付けるかもしれぬ」

待った……今この人…「お主ら」って言わなかった！？

私も含まれてるの！？

嫌だよ〜…もともとあんまり戦いが好きじゃないのに、元素力を見せるために戦うなんて〜…

万「拙者が持っている情報も共有しよう、さすれば平等な情報交換となるであろう」

蛍「やっと普通に戦える」

万「では、そこの舞台を利用して行うでござるよ」

なんだ、万葉と戦えってことじゃないのか…

良かった〜、知り合って間もないけど、流石に人を傷つけるなんてできないよね(まあ、間もないからこそなんだけどね…)

悪者だったら容赦なくできるんだけど、別にそういうわけでも無さそうだし

それに万葉はそこら辺の炎スライムを倒せって言ってたし♪

スライムちゃんには可哀想だけど、ごめんね？

私たちは群れでいた結構な炎スライムの大群をそれぞれ元素力をふんだんに使いながら倒す

そして倒し終わると、いつの間にか万葉は移動して、また湖の近くにいた

万「ふむ、お主らの戦闘力は実に申し分のないものであった。たとえ決勝戦の相手が素早くとも、お主の隙を
　突くことはできまい。
　決勝戦に進出した人物は、呼吸の調整と体幹の維持を得意とし、常人離れした動きを行う。
　そやつの勝利は、そのほとんどが視角外からの「奇襲」によるものであった。
　言い換えれば、隙を突かれぬよう気をつければ、そやつの攻撃におびやかされる心配もないであろう」

蛍「ありがとう、油断しない」

『うん！がんばってね！』

蛍「Aもありがとう」

万「礼には及ばぬ、常軌を逸した元素力の技を見ることができた。礼を言うのは拙者の方でござるよ。
　やはり、この世は摩訶不思議。常に未知なるものが現れる」

パ「なんだかおまえって、神の目に対してすごい執着してるよな…でも、おまえはもう持ってるんだろ？
　元素力とか神に目について、そこまで調べる必要はないんじゃないか？」