原神〜2人の姫と1人の王子〜ＸI (ページ9)

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ア「君たちは何者だ。どうしてこのことを知りたがっている？」

『ただの教令院の学生だよ』

ア「学生？あいつらが君たちと「商売をした」のは、君たちのそのでたらめを信じたからではないよ」

蛍「あなたと条件を交渉できるかも？」

パ「へっ？あっ、そうなんだ！こいつらはとってもすごいんだぞ！おまえ、これからあいつらと武力対談する
　だろ？オイラたちは手伝えるぞ」

お姉ちゃんの無茶振りにもパイモンは話を合わせてくれる

ア「神の目も持っていないのにか？やめておけ」

パ「確かにこいつらは神の目を持ってないけど、元素力を使えるんだ！そうじゃなかったら、オイラたちだって
　気軽にあのア…アフなんとかのやつらに情報を聞きに行けないだろ」

私もあの人たちの名前がよくわからないんだよね…

アフ…アフ…なんとかだった気がするんだけど、どうもその先が出てこない…

パ「あいつらのこわーい様子だと、おまえと会う日にはきっと大人数を連れて来るに決まってる。おまえに
　助っ人がいるのかは知らないけど、オイラたちを連れて行けば、なにか役に立つかもしれないぞ！」

ア「ふむ…」

パイモンが一生懸命言うと、アルハイゼンは深く考え込んでいる

パ「うぅ…」

パイモンも必死に自分達のアピールをしてなんとか連れて行ってもらい、ある「物」の情報を手に入れようと必死だったため、アルハイゼンの結果はこの後の私たちを左右する大きな決断となる

ア「いいだろう、分かった。君たちはあの「物」を売っている商人を探しているんだろう？紙とペンはあるか。
　そのうちの一人の住所を教えてあげるから、運試しに行くといい。
　約束の時間に、桟橋(さんばし)で落ち合おう。君たちが来なくても構わないけどな」

アルハイゼンは意外とすんなり頷いてくれて、私たちは嬉しくなって顔を見合わせ、紙とペンを渡す

パ「あの…商人の情報を教えてもらっておいてなんだけど、それ以前に「物」って一体なんなんだ？」

蛍「うん」

するとアルハイゼンは驚いてような表情をして、私たちを奇怪な目で見ていた

ア「君たちは物の正体も知らないのに、五十万も出したのか？」

『まあ…』

ア「まあ、確かにもし君たちがすごい腕前の持ち主であれば、あいつらが本性を曝け出したときに武力で答えを
　見つけられるか」