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この小さなお嬢さんが…ドリーさん…
ド「ええ、お疲れお疲れですわ!」
そう言うとライナックは去って行った
パ「えっ、なんだって!おまえがドリーなのか?てっきり恐ろしい姉ちゃんが出て来るのかと思ってたぞ…」
ド「あらあら、この頭空っぽのフライムは何を言ってやがりますの。私は怖いお姉さんではありませんのね?
もうあなたとは商売できなくて結構ですわ」
ええ!?
意外と短気…っていうか、難しいな!
こんなことなら、アルハイゼンにドリーの性格も聞いておくんだった…
ド「でもあなたたちの今までの反応はとてもよかったですわ。情報屋を見つけた上に、警戒心も強い。
はれやれ、命知らずの輩ではなくとも、人目を憚るようなコトもたくさんしてきたんでしょう?」
ん…?
私たちはよく意味がわからず顔を見合わせる
パ「オイラたちを誉めたのか?なんだかあまり嬉しくないけど」
ド「モラを持っていても、二、三歩走っただけで息切れするような輩はマハマトラにすぐ捕まるだけでなく、
小さな商売をしている私たちのような善良な市民まで巻き添えにする…そうでしょう?」
『確かに、そうだけど…』
確か、缶詰知識を所持したり取引するのは違法だったよね…?
善良とは…???
ド「だから、あなたたちみたいなお客様は歓迎しますわ。
お三人は初めていらっしゃいましたが、それでも構いません———余計なことは伺いませんわ。たとえ
お客様が缶詰知識を家の柱に飾ると仰っても全然気にしませんの」
うわぁ…これは気にするタイプね
ド「あなたたちがその手にキラキラとした丸いモラを持っている限り、私たちは友達ですわ」
つまりこの任務において、モラは命綱ってことか…気をつけなくちゃな
蛍「物を見せてくれない?」
ド「ええ、いいですわよ。お好きなようにお選びくださいまし———よいしょ!」
ドリーは後ろの方から風呂敷のような物を取り出し、私たちの前に広げる
そこには缶詰知識が6個ほど並べられていた
缶詰知識はなかなか手に入らない物なんじゃ…?
パ「(うわぁ、こいつ…すごい量の缶詰知識を持ってるぞ…!うーん…この数だと、マハマトラに捕まったら
きっとやばいよな)」
ド「いかがです…お客様はどんなものが欲しいのかしら?」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年12月18日 23時