オルモス港 ページ2
オルモス港は人の出入りも多く、とても賑やかな場所だった
「皆さん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい！伝統的な香料はいかがですか？凝った製法で作ってますよ！」
「ハハハ、交渉成立だな！毎度あり」
「これはでたらめなんかじゃないよ、今、あそこのエルマイト旅団は激しく争ってて、三十人団の言うことは
相手にされてないようさ。それに…君たち、知ってる…？」
あちこちからは客寄せをする声、商品を売買する声、情報提供を行う声などがあちこちから聞こえてくる
パ「賑やかなところだな…さすがスメールで一番大きな商港だ。でもディシアの話を聞いたからか、なんか危ない
やつがいる気がするぞ。
それじゃ、さっそく調査を始めようぜ」
蛍「うん」
パ「教令院が「神」と関係のある物を失くしたのは分かったけど、それ以外の情報は全然ないぞ」
『そうなんだよね…(−＿−；)』
パ「学生のふりをして情報を聞くといいってアスファンドは言ってたけど、さっきアーカーシャで調べたら、
オルモス港に教令院の研究施設はないらしいぜ。
教令院が失くした物なんだったら、学生のふりして聞き込みする方が怪しくないか？」
『まずはこの問題を解明しよう』
蛍「事件の鍵はこれかもね」
パ「だな。市場は賑やかで、毎日たくさんのお客さんが来てるみたいだから、この辺で聞いてみようぜ」
私たちは市場を見渡してみる
どこもかしこも忙しそうで、それどころではなさそうだ…けれど、仕立屋のお姉さんは私たちを快く迎え入れてくれた
「いらっしゃい、何をお探しですか？」
パ「店主、聞きたいことがあるんだけど、ふだんからオルモス港には学生っているのか？」
「フフ、もちろん。それに、毎年この時期には、卒業する学生たちがスメールシティから気晴らしに来ますよ。
教令院に入学して卒業するのはそれはもう大変ですが、残って研究員の仕事をするのはもっと大変だと言う話は
結構聞きます」
私たちはどういうことか少し謎に思い顔を見合わせる
「ここは景色もいいですし、雰囲気も教令院より楽な感じでしょう。それに、ここで幸運に恵まれれば、卒業と
研究がうまく進むなんて言う人もいますしね」
へぇ…教令院の学生にとって、ここはいわゆるパワースポット的な場所なんだね
「ほら、あそこにも教令院の学生がいるでしょう？」
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2022年12月18日 23時
