九話 善逸くん、謎が解けました!! ページ10
この攻撃は受けて、痛みに耐えながらカウンター攻撃をこちらから仕掛けるしかない!
そう思って痛みを覚悟する私。
でも、その時建物の影を抜けたお日様が再び私たちを照らした。
すぐさま鬼は攻撃を辞め、ジャンプしてとぷん…と噴水の影に飛び込む。
善逸くんが言っていたのはこの音だったのか!
鬼はそのまますいすいと泳ぐように噴水の影から建物の影へ再びとぷん…という音をさせて影の中を移動する。
鬼は影の中を泳ぐように進み、そのまま南側へ、つまり私達が逃げてきた方向と反対の方向へ向かっていった。
「命拾いした…」
「Aちゃん!大丈……わ゛ぁ゛ー!傷口が増えてるーーっ!!」
善逸くんは日が照ってきたから、こちらへ向かって走ってくる。
「大丈夫。それより鬼の姿が見えたよ!それに、善逸が聞いたっていう音の正体もわかった。見えない鬼のカラクリも。」
私はそう言って、まず鬼は影の中に入り泳ぐように移動できること、そして陽の当たる所を挟んで影と影の間を移動する時に一度影から出てジャンプするようにして陽の当たる場所の渡るからその影に入り込む時の音が善逸くんの聞いたとぷん…という音だということを話した。
「建物とかの影に隠れることのできる能力なんだよ!だから気配がするのに姿が見えない。」
「攻撃するときは姿が見えちゃうから背後とか死角から攻撃してた。鬼は姿を隠すことを優先しているみたいだから私たちどちらも致命傷を喰らわなかった!」
私がそう説明すると善逸くんは答え合わせをするように言う。
「そっか!致命傷を与えるには体をほぼ見せるぐらい影から出ないといけないから、姿を見られたくない鬼は俺達が余程の隙を見せない限り攻撃出来なかった……ってこと?」
「そう!私が傷口手当をしてる時、隙を見せちゃったみたいで背後から致命傷を与えられそうになった。」
「え!?大丈夫なのそれ!」
「うん。善逸くんが呼んでくれたおかげで振り向けたから自然からの情報はなかったけど視覚で鬼の攻撃が見えて、気づけた。」
心配そうな善逸くんに私は笑顔でいう。
「結局日が出てきて鬼は逃げちゃったけど善逸くんが呼んでくれたから敵の謎も解けたし、私の命も助かった。善逸くんのおかげだよ!ありがとう!!」
神様ぁああ!!
自力で頑張るとか言ったくせ結局お日様と善逸くんに救って貰っちゃいました!
もしかして神様がこうなるようにしてくださってたり?
十話 善逸くん、作戦会議ですよ!!→←八話 善逸くん、私致命傷負っちゃいそうです!!
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時