八話 善逸くん、私致命傷負っちゃいそうです!! ページ9
「善逸くん!」
私は善逸くんに駆け寄り、急いで傷口を処置するよう言おうとする。
「善逸くん、その怪我した足じゃ陽の当たるところへは速く走れない。走ってる間に致命傷を負う可能性もある。だから私がさっき居た右側…つまり西側の方が早く日が照るからそっち向かって!場所の交代!」
「え…じゃあAちゃんも一緒に…」
「私も一緒に西側にいたら善逸くんがまた攻撃されるかもでしょ!私が東側に居れば、鬼は日に照らされるリスクを鑑みて、日が当たるのが遅い東側にいる私を優先的に攻撃する!」
「俺…守って欲しいけど女の子犠牲にするのは…」
「いいから!この作戦も全部鬼にダダ漏れ!!スピードが勝負よ!西側に行ったら貸した手ぬぐいを……緊急事態だし噴水で適当に涙と鼻水洗い流してから傷口に巻いて!!」
まだ善逸くんはまだ渋っていたけど私が善逸くんに背を向けて東側に走っていくと、善逸くんも観念したのか私とすれ違って西側に向かう。
私は東側に行くまでに次は足を掻っ切られて転んだ。
善逸くんが驚いてこちらを見ようとしている。
「こっちは大丈夫だから!!!鬼を警戒し続けて応急手当に専念して!!」
そういったものの立ち上がるため右腕をつくとまた、そこにも攻撃が入る。
「……ウッ…」
思わず声が出そうになるが堪えて何とか立ち上がる。
鬼は深い傷を今のところ負わせてこない。
何かカラクリが…?と思いながらも左腕に巻いた手ぬぐいを一旦解いて片方を口で咥えてもう片方を左手で引っ張るようにして二回ちぎって、形が歪になった手ぬぐいを三つの傷口にそれぞれ当てる。
もう少しで手当が終わる頃、
「Aちゃんー!巻いたけどそっち鬼どうなの〜〜!?!?」
という善逸くんの声が聞こえた私はそっちを振り返る。
すると私の背後に居たらしい鬼が大きく振りかぶって横腹に致命傷を負わせようとしてくる姿と目があった。
「……ヒッ!?」
振り返った時には既に右横腹前にあった鬼の手。
私の目の前で鬼の爪がギラりと光る。
今から回避するもきっと間に合わない…!
神様!私このまま鬼の攻撃を横腹に受けてしまうのでしょうか…?
神の力でなんとかこう…なりませんかね……?
あっ、でも鬼を創ったのも神様だったりします?
私達も植物・動物を殺して食べますし、きっと神様はどちらかの種族に肩を貸したりできませんよね!
自力で頑張ります!
九話 善逸くん、謎が解けました!!→←七話 善逸くん、姿見えぬ鬼に怯えます!!
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時