四十六話 善逸くん、勝つのはどっち!? ページ47
数ターンが経過し、戦いは終盤に差し掛かっていた!!
私は強制イベントの関門をなんとか破り、追い上げてくる善逸くんに脅かされながら最終地点間際だ。
私がここで四以上の出目をだして勝てば私の勝ちとなる。
だが善逸くんは双六でのゴールに値するマス、"最終地点"の一マス手前にいる。それは善逸くんに双六が渡ればどんな数字が出ても必ず次のターンでゴールしてしまうということだ。
つまり、私がここで四以上を出せなければ、その時点で私の敗北が決定するわけだ。
「うぬぅわぁああああああ!!!!膝枕は勘弁っ!!」
私は渾身の力でサイコロを転がした。
カラカラと畳の上を転がっていく運命の正方形六面の立方体。
……サイコロを見つめていると、ついにサイコロの動きが止まった。
肝心の出目は……?
……!!……二。
「あ"ぁ"あ"あ"あ"〜〜っ!!!ひ、膝枕ルートだ!!なんで双六が始まったばかりころの私はこの条件に乗ったの?馬鹿なの!?」
私が悔しさの悲鳴をあげていると、善逸くんはさっとサイコロを振り、私とは違う意味の悲鳴をあげている。
「ア"ーーーーっ!!!ひ、ひひひ膝枕だ!膝枕だ!!胸が高まり過ぎて辛い!!」
「お、善逸。最終地点到達だな。おめでとう!」
「あ〜〜?お前の勝ちかよー!!血濡れ咲も負けたみたいだな!!」
「し、ぐ、れ、ざ、き、です!」
「日、暮、れ、詐、欺?」
「なんでドヤ顔なんですか!!全然違いますよ!誰も人名と思わないですよそれ!!」
その後、お婆さんが連れてきて下さったお医者様に診てもらい、そこでもまた私のお腹が特に酷く重症だと言われた。
お医者様の考えでは全治に半年後かかるそうで入院しないかと言われたが断った。
「大丈夫です三日で動けるようになります!!」
と私が言うと、お医者様は吃驚したような、困るような、でもどこかドン引きしているような顔で帰って行った。
「Aちゃんやっぱやばいんじゃん!!そのお腹!!」
「いや大丈夫!!動けるよ!それにまさか私以外全員アバラが折れてたなんてね!」
話題を切り替えて、私の腹の話から話題を逸らした。
そうこうして就寝の時間がやってきた。
双六の勝敗から行くと、布団の位置を決められるのはお兄ちゃん(炭治郎くん)→親分(嘴平さん)→善逸くん→私の順番だ。
神様、なんか今日は沢山負けてしまいました……。
最近頻繁に負けますね…落ち込んじゃいます……。
四十七話 善逸くん、就寝です!!→←四十五話 善逸くん、残りは二人です!!
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時