双六編 三十九話 善逸くん、隠さないといけないんですか!? ページ40
「あ、でも今は彼、善逸くんのお爺さんの家に昨日からお世話になってまして……」
「なに!?あの弱味噌の!?」
「Aと善逸…俺はてっきり幼馴染みたいなものかと思ってたぞ!!」
と、炭治郎くん。
「いやいやいや!俺達刀届いてすぐの初任務が共同だったからさ!!」
「そうそう!初任務が一緒だったの!そういえば炭治郎くんは単独任務っぽかったよね!?」
話題はどんどん移り変わっていき、下山した頃には辺りは真っ暗だった。
そして藤の花の家紋の建物に着いた。
鎹鴉からの説明で、どうやらここで休んでいくらしい。
親分と鎹鴉が、「こいつ食おうぜ!」「何!?」と会話していてちょっと面白かった。
「美味しそうですよね!」
と話に乗ったら鎹鴉につつかれた。
すみません。食われるのは私の方でした。
中からお婆さんが出てくると善逸くんが
「お化け!お化けだ〜!」
と騒ぎ、炭治郎くんが「こら!」と叱った。
その後は親分が
「なんだてめぇは!弱っちそうだな」
と言い放ち、炭治郎くんに善逸くんと同じように「こらー!!」と叱られていた。
こんな賑やかさ、久しぶり……。
数年間味わっていたかったかつての賑わいに、懐かしくなって胸が打たれた。
「あの婆さん足速っ!」
善逸くんが未だ騒ぐ中、藤の花の家紋の家、に鬼狩りであることを確かめられてからお邪魔させてもらって、お婆さんについて行き中庭を歩いていくと一つの部屋に案内された。
それからは衣服に食事。至れり尽くせりだ。
「わーーっ!服貸して貰えるんだ〜っ!」
私は何年も同じ服を着ていたのでもちろん洗う時もあるが一着しかないので正直臭いと汚れが気になっていたところで、綺麗な布団と畳が汚れるのではないかとしんぱいしていたが寝巻き?かな?を貸して貰えるようで良かった。
私がそのまま服を脱ごうとすると二人が慌てる。
「うわわわわわわわわ!Aちゃん!?!?まさか周りは男三人のこの状況で脱ぐなんて考えていないよね?」
「A!そういうのはその…俺もあまり感心しないぞ。」
「えっなんで!?見るの?見てもただの人間の女の体があるだけだよ?」
「そうだぞ何言ってんだお前ら。俺なんか常に上半身脱いでるしな!」
「山の育ちと森暮らしの二人組の感覚が狂ってる!!」
神様…私森暮らしが長いせいで何か大切なものを失ってしまう所でした……。
でも別に恥ずかしいことじゃないと思うんです!
四十話 善逸くん、ハプニング到来です!!→←三十八話 善逸くん、あの山の王らしいです!!
48人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時