二十九話 善逸くん、心配です！！ ページ30
私が無理言って木にお礼言わせて貰った。
善逸くんがあんまり心配して「爺ちゃんの話では全治三ヶ月だぞ！？」と連呼するので炭治郎くんも「三ヶ月！？！？」とビビっている。
「俺は今アバラと足が折れているがそのまま任務が来てる。鬼殺隊に連絡が入るほどとは……酷い傷なんだな。さぞ辛いことだろう。お大事に。」
「あっ、アバラ！？どう考えても炭治郎くんの方が酷い傷だよ！！アバラ！？」
「でも、俺には南南東への任務が来てる。」
「休んでくださ…休んで！！！アバラですよね！？アバラ！！」
と私が騒いだけれど結局炭治郎くんと善逸くんは私に安静にしているように言ってから次の任務へ向かって行った。
アバラ折れるより私全然軽傷なのに……。
炭治郎くんなんともない顔してたけど相当痛いはずだよ…歩く度にズキズキしてると思う。
今回の任務で悪化しなければいいけど……。
なんだか軽傷なのに何もしない自分が怠け者みたいに思えて来て、お爺さんの家に帰った後も
善逸くんの寝室で、飛び出した衣類をたたんで戻す作業をした。
今頃二人は何してるかな……。
分かってる、まだ一時間ほどしか経ってないから目的地にすら到着していない可能性すらある。
でも、アバラと足が折れてる炭治郎くんが頑張って、ちょっと背中切って腹に痣があるだけの私がじっとしてるなんて……自分は鬼殺隊員なのに意気地が無さすぎるんじゃないのかと、自分のことも不安になるし、もちろん二人の戦況も不安だ。
不安すぎてじっとしていられず部屋の中をひたすらうろうろする。
少し経つと、我慢できなくなって鎹鴉に様子を見に行ってくるよう言った。
「様子見ルダケ」
「うん…心配だから。お願いできるかな？」
私の鎹鴉は飛んで南南東に向かっていった。
……後は待つだけになって更に不安っ！！！
神様！！私も参加したいです！心配でなりません……。
善逸くんのことは炭治郎くんに任せたいと思いますが、その肝心の炭治郎くんはアバラと足が折れてます……。
ﾊｧ…落ち着かなければ……。過去話をしますね。
友人が目の前で喰われていく様を目の前で、助けられも逃げられも出来ずにただただ見つめるしか出来なかった私。
鬼が向かってきたことで初めて逃げ始めました。
ハシゴを上って地上に出ますが、辺りはもう暗くて鬼は追ってきました。
私は雪の積もる山道を必死に逃げました。
子分入り編 三十話 善逸くん、炭治郎くん待っててね！！→←二十八話 善逸くん、入隊の理由ですよ！！
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！応援もすごく励みになります！更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年8月10日 3時) (
レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています！無理をなさらずにまた更新頑張ってください！応援しています！本当に大好きです！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠すいすい | 作成日時：2019年8月9日 2時
