二十五話 善逸くん、一つの布団に二人は流石に狭いです！！ ページ26
私達は二人とも布団に入った。
うん、待ってこれ一人用の敷布団に一人用の掛け布団だよね？
せっっま！！！
寝返りなんかうてないよ！うったら畳の海に投げ出されるか善逸くんの体押しつぶすかのどっちかだよ！
善逸くんむしろ喜びそうだけどさ！！
今、私の気持ちは横断歩道の白線から出たら負け！というルールの小学生が放課後下校中にやるゲームのようだ。
そこで、もう畳に転がり落ちてもいっか、と思い直す。
でもそれだと善逸くんのお願いを破ることに……あ、偶然落ちたってことにすれば…いや偶然の事故を装ってそんなことをするのは騙しているようで気が引ける。
善逸くんには私の期待を裏切らぬように言っておいて私がそんなことするなんてできない！
それに、そんなことしてちゃ信じて貰えない。
そうだ、私達は善逸くんに女友達を教えるために友達になるんだから！
「善逸くん…ごめん、もう一つ布団ないの？」
「いﾞやﾞだよﾞ！！！同じ布団で寝たいもん！予備はあるかもしれないけど！わからないけど！」
「ほら、布団を隣にくっつけて二人用の布団に合体〜〜！ってしたらどう？」
なんか善逸くんが変態から駄々をこねる子供のように見えてきて、私の返事はそれを宥める保護者のようになってしまう。
「がったい……」
「うんほら今一人用の布団にまだ子供だけど結構体の大きいふたりが二人で入ってるからさ……畳に落ちそうなんですよn…落ちそうなんだよね！」
「畳に落ちちゃったら同じ布団で寝るって言ったの嘘になっちゃうでしょう？」
「うーん……俺がうつ伏せになって寝るからその上に…俺の背中の上にAちゃんが仰向けになって寝たら一人用の布団で二人で寝られる！！俺賢くない？名案だろこれ！！」
畳に落ちそうなのでかなり身を寄せあっている状態で、隣の善逸くんが褒めて！という眼差しでこちらを見ている。
「善逸くんが潰れちゃうよ…」
「いや大丈夫！全然大丈夫！むしろご褒美！！女の子の背中を感じながら寝られる！！なんなら足もくっつくし！！Aちゃんの体を感じながら寝られる！！！」
「含みのある言い方しないで！！私の体を感じるとか誤解されるから！！」
私がさっき思った善逸くんの方に寝返り打つルートの、さらに善逸くん喜びそうだけど！！の予想が見事に当たってしまった。
神様、私いつになったら安眠できるのでしょうか。
そして今回も過去話は出来そうにありません。
二十六話 善逸くん、私深夜テンションを呪います！！→←二十四話 善逸くん、大袈裟ですよ！！
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！応援もすごく励みになります！更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年8月10日 3時) (
レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています！無理をなさらずにまた更新頑張ってください！応援しています！本当に大好きです！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠すいすい | 作成日時：2019年8月9日 2時
