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二十一話 善逸くん、私全治3ヶ月だって!! ページ22

 


「Aちゃん…俺とひとつ屋根の下で寝るのがそんなに嫌なの……?」

「えっ!?そ、そんな意味じゃ……ほんとにただただ申し訳ないって思って……!良くしてもらっても、私きっと何もお返しできないし……」

 と私たちが、入って!いやいや…という会話を続けているとお爺さんはそれを不毛に思ったのか、

「わしは善逸がいつ帰ってきたか見るために善逸が初任務に向かった日から一睡もしとらんのじゃ!!早く寝たい!だから早く入るんじゃ!」

 と一蹴した。
_________________________



「診る限り、背中の傷は縫わなくても自然に治る程度じゃ。この一番大きい傷にだけ早く治るよう薬を塗っておけば二週間ほどですぐ治る。あと背中上のこの打撲、その他腕と足の切り傷は善逸と同じじゃな、こりゃ明日には痛みがひいて3日後には完治じゃろ。」

「……!ありがとうございます!」

「話は最後まで聞け!」

「すっ、すみません!!」

 初対面のお爺さんに急に叱られて私はちょっと涙目になる。

「だが…腹の方、これは放置するとかなり長引くぞ。こう動かすと痛いか?」

 お爺さんの問いに動かしたことによる痛みはない、と答えると、

「なら骨は折れていないようじゃ。明日、飲み薬を服用して安静にしていなさい。そうすれば背中と同じ二週間後…で完治、とは行かないが痛みがひき、一ヶ月で青アザ、3ヶ月後には痣も消えて綺麗さっぱり完治じゃ。わしの経験上な。」

「さ、3ヶ月…!二週間でも鬼殺隊には重いのに!?」

「鎹鴉を通して連絡をしておくといい。あと、善逸ぅ!この娘にやる飲み薬を明日朝イチで走って買って来い!!」

 お爺さんに呼ばれて、別の部屋に行っていた善逸くんが走って来た。

「ごめんねほんと…薬、お願いできるかな……?」




 神様…私とても善い人と出会いました。

 善逸くんも、お爺さんも私にすごく良くしてくれました。

 …薬といえばあの日を思い出しますね。

 昔、豆屋の娘だった私、珍しく遠くから注文が入った日でした。

 そんなサービスは今までしていなかったけどどうしても自宅まで届けて欲しいというお客さんに、店番で忙しい両親に代わって一人娘の私がお届けに行くことになり、

 一人じゃ危ないってことでお隣の、私と仲の良い薬屋の娘の子と一緒に行くことになりましたんです…。

 寒い、日でした。

 寒い…寒い……そんな日。

 あ、神様。そろそろ時間みたいですね。この話はここまでです。

二十二話 善逸くん、ちょっと変態ですよ!!→←二十話 善逸くん、お爺さんいろいろヘビー過ぎません!?



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時

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