十八話 善逸くん、おかげで任務遂行して生き残ってます!! ページ19
「善逸くんが倒したんだってば!!本当にありがとう!!」
「いやいや倒した?俺が?そんなわけないよ俺が倒せるわけない弱いし。あ、Aちゃん違う道から来たんだっけ?」
「うん……山越えるのは無理だと思って北西の街通ってぐるっと回ってきた……!」
「そっか!俺は爺ちゃんにしばかれて山越えルートしか教えて貰えなくてこのルートしかないんだって思ってたよー!!畜生爺ちゃん…こっちの道を教えてくれよ……!!」
あ…善逸くんのお爺さん多分、善逸くんが街に入ったら女の子にしがみついて離れなくなっちゃうの知ってるから言ったんだろうな……。
体力ももちろん精神も鍛えさせたかったのもあるのかもしれない……。
そんなことを考えながら、善逸くんの背中の暖かさと優しい揺れ方にほんのちょっぴりドキドキしながら。
時は過ぎる____。
_________________________
北西の街を通り過ぎて少し歩いた頃にはすっかり日は落ちていた。人をおぶっている善逸くんはいつもより歩きが遅くなっていたのかも…申し訳ない。
あ、そういえば、作戦…失敗しちゃったな。
善逸くんの奥側に現れて逃げようとする善逸くんに攻撃すると思ったのに私が攻撃された。
「急いで殺したいわけでもなかったみたいだし、逃がしても夜に殺せるって思ったのかな……それなら私の方が後ろスカスカだし無人の場所に刀振って型放ってる馬鹿だし攻撃しやすいよな……。」
と今回も自分の行動には反省点しかない!
でもまぁかっこいい方の善逸くんも見られたし……。
って、だからって別に良くはないけどね!!
あぁ、だがこれでいよいよ双子兄弟説が木っ端微塵に消え失せたなぁ……。
そう思いながら善逸くんの心地よく暖かい背中とゆりかごに乗っているような安らかな揺れで眠りそうになった時、善逸くんも私を下ろして隣で寝始めた。
私はそっと周辺の木々に鬼が来たら私に感覚を伝って知らせるようお願いしてから、疲れからかもう眠ってしまった善逸くんにこう言う。
「おやすみ。」
神様。
私達は任務を遂行し、さらには生き残って帰ることも出来ました。
鬼殺隊では普通のことかもしれませんが私にとっては大事な進歩です!!
まぁ……私はほんとにダメダメで。
読みを外したせいでこうして善逸くんにお世話をかけたり、殺されそうになって助けてもらったりして、ほぼ善逸くんのおかげで、任務を遂行して、ここに生きてるわけですが……
お泊まり編 十九話 善逸くん、そういうとこ憎めないですよ!!→←十七話 善逸くん、おぶってもらっちゃいましたよ!!
48人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時