十三話 善逸くん、作戦実行ですよ！！ ページ14
走り始めたはいいがどうやって助けよう…。
も、もう攻撃が当たる寸前だよ！
な、なにか……なにかないかな……
そうだ！今鬼が善逸くんを攻撃するのに使っているのは足！それを拘束出来れば…！
「雨の呼吸 弐ノ型
そう言って叫ぶと地面から張って出た朝顔のツルのようなものが鬼の足に絡みついて地面に拘束する。
「破裂ッ！！」
私がそう叫ぶと鬼の足360度に巻きついたツルがギュウギュウと鬼の足を締め付け圧迫し始めた。
作戦3！今がチャンス！！私は鬼の足をぶっ飛ばそうと両肘をそろえて左上に上げ、刀を横に構える。
「雨の呼吸 伍ノ型
私はそう言って日輪刀を垂直に振ったが、ツルに拘束された足だけを置き去りに突如影の中へ消えてしまい、私の攻撃は空を切りその代わりに鬼が影に入るとぷん…という音だけがただ無残に響く。
「こいつは違うな…」
そう、微かに鬼が呟いたのにこの時善逸くんだけが気が付いていた。
「逃がしたっ……」
失敗してしまった。でも善逸くんを助けられて良かった。
善逸くんは頭だけ振り返って鬼のいた所を鼻水を垂らしながらほぼ白目になりつつ、かろうじて見ている。
「うあ゛ーーーっ！！！ありがとうありがとうAちゃん！！もう一生着いていくよ！！結婚して！！」
「もう少しかっこよくプロポーズできるようになったら、ね。」
私は善逸くんの言うことを軽くあしらい、次の攻撃を警戒する。
お日様の具合を確認すると、ここからは建物続きなので確かにまだ日が落ちてはいないが建物に日が隠れて、恐らくもうこの場所に日が照ることはないだろう。
鬼が影に隠れたので作戦その1を実行する。死角を作らぬよう私達はお互いに背をくっつけて周りを警戒し始めた。
私はこっそり善逸くんの耳元で作戦2の実行を耳打ちする。
工夫すれば鬼の出現できる場所は限られる。
鬼が影からでてくる場所を一つの場所に誘導し、斬る。この作戦を実行する。
よーし神様！私頑張りますよ！！
私の作戦、どうですかね？イケてます？
このまま上手く行けばいいんですけど……。
十四話 善逸くん、読みが外れました！！→←十二話 善逸くん、絶対助けますからね！！
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翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！応援もすごく励みになります！更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年8月10日 3時) (
レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています！無理をなさらずにまた更新頑張ってください！応援しています！本当に大好きです！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠すいすい | 作成日時：2019年8月9日 2時
