十話 善逸くん、作戦会議ですよ!! ページ11
「お、女の子に褒められちゃったーー!!!ウフフフウフウフ…そういえば、まだ日が照ってるのにどうして鬼が動けるんだよ!!」
「日に当たらない影の中を移動できるから、日中でも太陽か当たらない場所で活動できるんだと思う……」
「あ゛ぁ゛あ゛あ゛〜〜!!日没したら俺死ぬじゃん!!あの瞬間移動みたいなのはなんなの!?!?」
私の返事に善逸くんは絶望したように項垂れてしゃがみこんだ。
「影の中ではものすごく速く移動できるみたい……そう、だね。夜になったら瞬間移動のように速く動く鬼を倒さなきゃいけない……それにしてもどうして私たちを一目散に攻撃してきたんだろう?」
村に入って被害の噂を確認出来たと思ったらすぐに善逸くんが音に気が付いた。
それから逃げる私達をずっと追いかけ回して来た。どうしてだろう……。
「わっかんないよ…なんで?…殺す気満々じゃん……」
「善逸くん!夜に向けての作戦会議しよ!まだ時間は三時過ぎぐらい!日没までまだ時間がある!」
私はそう話を切り出して、以下の作戦…というより注意と戦略を伝えた。
その1 基本、鬼が影の中にいる時は攻撃しないで死角を作らぬよう警戒する。
その2 鬼が影の中にいる時、二人のタイミングが合えば一人が囮になって隙を見せ、もう一人が攻撃にでる。
その3 鬼が影から出てきたその時が攻撃される危機でもあるが同時に攻撃できるチャンスでもある。
とりあえずこの3つがこの鬼を倒すポイントとなっているはずだ。
「鬼をいかにして私達の都合のいい時に影から引きづり出せるかが鍵になってると思いま……思うの。」
私が真剣に呟くと対照的に善逸くんは泣きそうな顔で叫ぶ。
「……やりたいことはわかったけどさ!!その2はダメだ〜〜!俺は囮も攻撃も出来ないよ〜〜!!!!」
「それに無理だよ強すぎる!!俺達が攻撃しようとしたら鬼は影に隠れるだろうし、そしたら攻撃できない!!さらに影の中では速いからこっちからは敵がどこから来るのか分からない!!!」
「基本の状態だと敵はどこからでも攻撃できる。でも私達の立ち位置や工夫の仕方に寄っては攻撃できる箇所が限られてくる。難しいけれど敵の出る場所を絞らせておいてその絞った何ヶ所から予想するのが無難だと思いま…思う。」
神様。私達に勝利は掴めるのでしょうか。
共闘する予定の善逸くんはすっごい嫌がってます。
でもちゃんと話は最後まで聞いてくれました。
十一話 善逸くん、危ない!!→←九話 善逸くん、謎が解けました!!
48人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠すいすい - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!応援もすごく励みになります!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月10日 3時) (レス) id: 21e6df8405 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても素敵で更新する度すごく楽しく読ませていただいています!無理をなさらずにまた更新頑張ってください!応援しています!本当に大好きです! (2019年8月9日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠すいすい | 作成日時:2019年8月9日 2時