371話 ページ8
そんな盛り上がりを他所に、突然低く響く音が微かにAの耳をかすめる。
A「......なにか近づいてくる？」
その一言で神童と霧野は目を合わせ、耳を澄ませるが違和感に気が付かないようだ。
しかし次第にその音は大きく、そして地響きを起こす程のものになり。
孔明「下からです、皆様お気をつけて」
孔明の忠告と共にそびえ立つ屋敷の外から大きなバイクが空中を飛んで現れた。
天馬「あれはザナーク！！」
雨宮「あいつが敵.....。」
ザナークは颯爽とバイクから降り、赤いボール型のスフィアデバイスに手をかけた。
ザナーク「今日は俺の友達を連れてきた......ザナークドメインだ。」
ザナークの背後に突如複数の人影が現れ、その格好はザナークと同様のユニホームを着用していた。
-ﾌｨｰﾙﾄﾞﾒｲｸﾓｰﾄﾞ-
そして一瞬にして緑豊かだった孔明屋敷の屋上がサッカーフィールドへと様変わりする。
劉備「これは一種の妖術か！？」
雨宮「.....敵はこんな事もできるのか。」
初めての非現実的な現象に驚く者もいるが、Aらの警戒心は揺るがない。
A「.....やろう、みんなで。」
神童「ｯ.....あぁ！！！」
勝たなくては行けない試合に気合いが入るのはごく普通の事だ。
だけど、なんだろう.....。
いつもとAの雰囲気が違う。
神童「A、体調は問題ないんだよな」
A「うん、大丈夫」
Aは隠すのが上手い為、真偽は分からない。
だから俺はAの言葉を信じるしか道がない。
神童「勝とう!!」
これが俺がかけられる精一杯の言葉だった。
雷門は10年に1人の逸材と呼ばれる雨宮の加入により、FWの層が厚くなり、剣城と雨宮の2枚トップの陣形。
Aは神童とダブル司令塔に専念が出来る体制が整われた。
ザナーク「さぁ、遊んでやろうか」
高く響くホイッスルと共に、雷門ボールで試合が始まる。
神童「スピードを使って攻めるぞ！！」
神童の指示の元、得意とする連携とパス回しで颯爽と攻める雷門。
だがAは何とも言えない違和感を感じていた。
A(分かりやすく棒立ちで止まっているように馬鹿にするプレーじゃない。
だけど相手から全力は感じられない。)
霧野「A？」
Aはカウンターを警戒しているのか、ポジションをDF近くまで下がっていた。
A「気にしないで、ボールが来たらパスを回しながら積極的に前線へ上げて」
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます！！本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......！！！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています＼(^o^)／続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作者ホームページ：https://twitter.com/yuri__1098
作成日時：2022年9月19日 0時
