次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ49)

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47話ページ49

できれば剣城にバレてないうちに帰りたかったんだけど....。

冬花｢優一君小さい頃から入院生活で歳の近いお友達がいないのよ
時間があれば優一君に付き合ってあげて欲しいな｣

Aに笑いかける冬花。
この状況で断れるはずもなくAは大人しく優一が入っていった病室へと足を踏み入れた。

ちょうど病室では車椅子から自力でベッドに移ろうと頑張っている優一の姿があった。、

A｢大丈夫ですか？｣

優一｢うん大丈夫、問題ないよ｣

Aは急いで優一に駆け寄るが慣れた様子で優一は自力でベッドに腰をかけた。

どうやら足は全然思い通りに動かすことが出来ないらしい。
小さい頃から入院しているとなると完治させるのが難しいのだろう。

優一｢いやー、1度他の人から京介の話を聞いてみたかったんだ！！
京介って一匹狼って感じの雰囲気だろ？
俺本人からしか話を聞かないから心配で｣

優一の様子から弟思いで温厚な性格なのはとても伝わる。

しかしAはそれよりも気になることがあった。

A｢その前に1つ質問いいですか？｣

優一｢なんだい？｣

優一は自分の足に掛布団をかけてAへと目線移動させる。

A｢なぜ私が雷門サッカー部の選手だとわかったんですか？｣

私が今着ているのは雷門指定の制服。
例えそれを見た上で冬花さんとの話が聞こえたとしても選手だとは思わないはず。

A｢マネージャーと言わずに選手と言ったことが不思議で.......。
私が覚えてないのであればごめんなさい.....どこかでお会いしたことありましたか？｣

一瞬優一は目をぱちくりさせ驚いた表情をする。
しかしその表情をコロッと変えて次は笑い始めた

優一｢ごめんごめん、俺が一方的に知ってただけなんだ
京介が雷門に入ったというのもあるけど、俺前から雷門のファンで選手の情報をそこらの人より知ってるんだ｣

A｢あ、そうなんですね｣

Aは雷門のファンが沢山いることを知っていた為、優一の回答に納得していた。

A｢それでも私の事を知ってる人なんて数少ないと思うんですけど｣

優一｢俺にとっては君のプレーが印象にすごく残っていたからね
それより京介はどんな感じなんだい？
チームメイトとちゃんと仲良くやれてるのかい？｣

優一は本題に入ると同時に前のめりになってAに質問をなげかけてきた。

A(ど、どうやって回答しよう.....)

Aは優一への回答に大いに悩むこととなっていた。