次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ5)

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3話ページ5

｢お前何者だ｣

試合が始まると同時に相手の主犯格と対峙する。

A｢聞いたよ新入生の剣城君だっけ？
サッカーの実力は凄いけど、こんな事の為にサッカー上達させたの？｣

剣城｢お前に関係ない。
俺はお前は何者だと聞いている。｣

自分の質問をまともに答えてくれないだけではなく、思い通りのプレーをさせてくれない剣城は苛立ちの表情を浮かべる。

A｢.......小林A、見ての通りただのサッカー選手｣

自己紹介と同時にAは一瞬の隙を見逃さず、剣城からボールを奪いとって見せた。

天馬｢す.......凄い｣

天城｢あいつ.......やっぱりレベルが違うド。｣

Aは持ち前のパワーとテクニックで相手『黒の騎士団』の陣地へと攻め込んでいく。

神童｢Aｯ！？！！｣

A｢え？｣

神童の呼び掛けにAは後ろからのチャージを間一髪交わすがボール奪われてしまう。

A｢おいおい、危ないし反則ギリギリじゃんか｣

ボールを奪った黒の騎士団は反撃の如く、雷門イレブンを次々となぎ倒していく。

ついにフィールド上で立っているのは神童、天馬、Aの3人だけになってしまう。

神童｢そんな.......。｣

剣城｢ﾌﾝ.......こんなもんか.......。
雷門サッカー部はこれで終わりだな｣

キャプテンという立場でありながら歯が全くたたない自分の実力に不甲斐なさを感じ、神童は俯く。

天馬｢終わりなんかじゃない！！
雷門サッカー部は誰にも渡さない！！｣

諦めムードが漂う中、天馬は決して諦めない。

A｢そうだね..こんな所で終わるなんて出来ないよね｣

Aも天馬の背中を後押しする。

剣城｢それじゃ、奪ってやる！！
所詮お前の憧れている雷門はこの程度なんだよ｣

剣城は容赦なく周りを薙ぎ倒していく。

A(まずい.......このままじゃ体を潰されかねない.......。)

Aは全力で周りを庇いにいくが、どうしてもフォローしきれない。
それどころが疲労がいつもの倍以上蓄積していくばかり。

剣城｢ほら......やるよ｣

やる気が充ちている天馬へわざと剣城はボールを渡す。

A｢....天馬ボールを渡して｣

Aは天馬にボールを要求した。

天馬の実力じゃどうしようもないのは分かりきっていたからだ。

天馬｢.....ｯ！！！｣

A｢！？｣

しかし天馬はAの要求を無視し、相手陣地へと突っ込んでいく。

神童｢あいつ......ドリブルだけなら、なかなかやるじゃないか｣