次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ40)

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38話ページ40

霧野｢お前が謝ることなんて何にもない。
俺が考えて決めた事だ。｣

しかし霧野が抜けることは大きなダメージとなる。

反乱の意志を固めた選手が抜けることもそうだが、雷門には控え選手がいない。

A(後半は10人でフィールドに立つことになるのか。)

こういう時こそ自分に出場資格があれば力になれたのにと自分の無力さを痛感する。

後半戦、雷門は霧野を下げ10人体制での展開となるが、車田、天城、倉間、速水、浜野の5名はサイドラインにぴったり張り付き、他のメンバーのみで戦うというわかりやすい意思表示を見せた。

磯崎｢たかが5人で俺たちに勝てると思っているのか？
おいお前ら、格の違いを見せつけてやるぞ｣

後半開始のホイッスルと同時に剣城は単独で攻め上がる。

A｢やっぱりセンスとパワーが別格.......。｣

たった1人で何人もの選手を抜き去り、あっという間にゴール前。

剣城『デスソードｯ！！』

篠山｢そう簡単に決められると思うなよ｣

ゴールを守る篠山の背後から黒い影が現れる。

A｢ま、まさか化身！！｣

篠山『機械兵ガレウス！！』

剣城の強烈な必殺シュートは相手の化身パワーにより簡単に止められてしまった。

篠山｢次はお前だ光良｣

光良『奇術魔ピューリム！！』

GKから直接FWの光良へとボールが渡り、またしても化身が現れる。

三国｢くそ、止めてやる！！！｣

三国は果敢に必殺シュートで止めに行くが、格の違いすぎるパワーに耐えきれず、ボールはゴールネットを無惨にも揺らしてしまう。

剣城｢あいつらもシードだったのかｯ！！｣

剣城も知らなかったシードの情報。
3体の化身を相手にしながらたった5人で戦うのは無理がある。

その後全員にマークがつき、空いた選手で攻めてくる万能坂。

シュートの嵐に三国はギリギリゴールを守って見せてるが、いつ破られてもおかしくはない状況。

霧野｢三国さん！！｣

葵｢ダメですよ！！そんな足で出たらサッカーが出来なくなっちゃいます！！｣

試合の状況に居てもたってもいられず、霧野はベンチの外に出ようとするが痛みで足が思うように動かない

霧野｢そんなの分かってる！！｣

いつもは温厚な霧野だが必死のあまり葵に強く当たってしまう。

水鳥｢お前らｯ！！｣

その時水鳥が立ち上がる。

A｢うわ、怒られるようなことはしないでね......｣

いつでも止められるようにAは水鳥の後ろにそっと近づいた。